
その小さなひび割れ、「まだ大丈夫」と思っていませんか?
ふと外壁を見たときに見つけた、細いひび割れ。
「これくらいなら大丈夫かな?」
「すぐに補修した方がいいの?」
と判断に迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事を書いた人

川井田 修二
住宅メンテナンス診断士
住宅業界に20年以上携わり、現在は戸建住宅の資産管理サービス「家メンテ」に従事。定期的な住宅診断やメンテナンス、履歴管理を通じて、住まいの劣化を防ぎながら資産価値を守るサポートを行っています。人生最大の資産ともいわれる「家」を長く安心して住み続けられるよう、住宅の維持管理の視点から情報発信を行っています。
外壁のひび割れは「クラック」とも呼ばれ、住宅では比較的よく見られる症状のひとつです。
ただし、ひび割れの原因や状態はさまざまで、すべてのひび割れが同じように住宅へ影響するわけではありません。
今回は、外壁にひび割れができる原因や種類、見つけたときに確認しておきたいポイントについて解説します。

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なぜ外壁にひび割れができるの?
外壁のひび割れは、ひとつの原因だけで発生するとは限りません。
住宅は毎日、紫外線や雨風、気温の変化などの影響を受けています。
外壁材や塗膜も、暑さ・寒さによってわずかに膨張や収縮を繰り返します。
また、経年による外壁材や塗膜の変化、建物の動きなどが影響してひび割れが発生する場合もあります。
そのため、「ひび割れがある=施工不良」「ひび割れがある=すぐに危険」とは一概には判断できません。
大切なのは、ひび割れの状態を確認することです。

細いひび割れ「ヘアクラック」とは?
外壁に髪の毛のような細いひび割れが発生していることがあります。
このような細かなひび割れは、一般的に「ヘアクラック」と呼ばれています。
塗膜表面などに発生している細かなヘアクラックであれば、すぐに建物の構造へ大きな影響を及ぼすとは限りません。
しかし、
・以前より長くなっている
・少しずつ幅が広がっている
・同じ場所に何本も発生している
・ひび割れ周辺にも変化がある
といった場合には、経過を確認しておきたいところです。
「細いから大丈夫」と見た目だけで決めつけず、どのような状態なのかを見ることが大切です。

こんなひび割れは一度確認を
外壁にひび割れを見つけたら、ひび割れそのものだけでなく「どんな状態なのか」を確認してみましょう。
例えば、
・ひび割れの幅が目立つ
・深さがあるように見える
・以前よりひび割れが広がっている
・同じ場所に複数発生している
・窓やドアなど開口部の周辺に発生している
・ひび割れ周辺に剥がれや膨れがある
などは、一度状態を確認しておきたいサインです。
また、一本のひび割れだけを見るのではなく、外壁全体を見て「ほかにも同じような症状がないか」を確認することも重要です。

窓・ドアまわりのひび割れにも注目
外壁を見るときにチェックしておきたいのが、窓やドアなどの開口部周辺です。
開口部の角などは、建物の動きによる力が集中しやすく、ひび割れが発生することがあります。
さらに窓まわりには、外壁との境目を防水するためのシーリングなども使用されています。
そのため、
「窓の角から斜めにひびが伸びている」
「窓まわりのシーリングも劣化している」
といった場合には、ひび割れだけでなく周辺も含めて確認しておくことが大切です。

外壁のひび割れを放置するとどうなる?
ひび割れの状態によっては、そこから雨水が入り込みやすくなる場合があります。
外壁は、住宅を雨や風、紫外線などから守る重要な部分です。
ひび割れが外壁内部まで達していた場合、雨水が侵入し、外壁材や下地などに影響を与える可能性もあります。
ただし、外壁にひび割れがあるからといって、必ず雨漏りが発生しているわけではありません。
だからこそ、
「ひび割れを見つけた=すぐ工事」
ではなく、
「ひび割れを見つけた=状態を確認する」
という考え方が大切です。
自分で補修しても大丈夫?
ホームセンターなどでは、外壁のひび割れを補修するための商品も販売されています。
そのため、小さなひび割れなら自分で埋めてしまおうと考える方もいるかもしれません。
しかし、原因や状態を確認しないまま表面だけを塞いでしまうと、その後の変化が分かりにくくなる場合があります。
また、外壁材やひび割れの状態によって適切な補修方法は異なります。
特に、
・ひび割れが広がっている
・深さが分からない
・何か所も発生している
・高い場所にある
・雨水の侵入が心配
という場合には、無理にご自身で補修する前に専門家へ相談した方が安心です。

ひび割れと一緒に確認したい外壁の変化
外壁をチェックするときは、ひび割れだけを見るのではなく、周囲にも目を向けてみましょう。
例えば、
・外壁の色あせ
・コケ、カビ、藻
・触ると白い粉が付く
・塗膜の剥がれや膨れ
・シーリングのひび割れや剥がれ
なども、外壁の状態を知る手がかりになります。
ひび割れをきっかけに家の外まわりを見てみると、それまで気づかなかった変化を発見することもあります。
→ 「外壁のコケ・カビ・藻は放置して大丈夫?発生する原因とメンテナンス方法」もあわせてご覧ください。
スマホで撮影しておくのもおすすめ
すぐに補修が必要か判断できない小さなひび割れであれば、スマートフォンで写真を撮っておくのもひとつの方法です。
撮影日が分かる状態で記録しておけば、
「以前より長くなっていないか」
「幅が広がっていないか」
「新しいひび割れが増えていないか」
など、時間が経ってから比較しやすくなります。
ひび割れだけをアップで撮影するのではなく、どの場所なのか分かるように外壁全体の写真も一緒に残しておくと確認しやすくなります。

小さな変化は、住まいを確認するきっかけに
外壁のひび割れにはさまざまな種類があり、見つけたからといってすべてがすぐに補修を必要とするわけではありません。
一方で、「小さいから大丈夫」と長期間そのままにしてしまうのもおすすめできません。
大切なのは、
「いつからあるのか」
「広がっていないか」
「周囲にも変化がないか」
を確認することです。
そして住宅は、外壁だけでなく屋根・ベランダ・基礎など、それぞれの部分が関係しながら家全体を守っています。
家メンテでは、屋根・外壁・ベランダ・基礎などを確認する住宅診断を行っています。
「このひび割れは大丈夫?」
「そろそろ家全体を一度見てもらった方がいい?」
そんなときは、まず現在の住まいの状態を確認してみてください。
スマートフォンからできるAI住宅診断では、簡単な質問に答えながらご自宅の状態をチェックできます。
さらに詳しく確認したい場合は、住宅メンテナンス診断士が実際に屋根・外壁・ベランダ・基礎を確認するリアル住宅診断もご利用いただけます。
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