
「ただの汚れ」と思って、そのままにしていませんか?
ふと家の外壁を見たときに、
「なんとなく緑色になっている」
「黒っぽい汚れが広がってきた」
と気になったことはありませんか?
外壁に付着している緑色や黒っぽい汚れは、単なる汚れではなく、コケ・カビ・藻などが発生している可能性があります。
すぐに住宅へ大きな影響が出るとは限りませんが、発生している場所や外壁の状態によっては、メンテナンスを考えるひとつのサインになります。
今回は、外壁にコケ・カビ・藻が発生する原因や、放置した場合に考えられる影響、適切なメンテナンス方法について解説します。

この記事を書いた人

北岸 一弥
ホームインスペクター
北岸です。25年以上建築業界に携わり、戸建て住宅や中古物件など多様な建物の診断を経験してきました。長年の経験で培った専門知識と確かな目で、建物の構造や設備、雨漏りのリスクなどを丁寧に確認しています。目に見えない部分も分かりやすく解説することを心がけています。
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外壁の緑色・黒い汚れの正体は?
外壁に見られる緑色や黒っぽい汚れには、コケ・藻・カビなどさまざまなものがあります。
見た目が似ているため、ご自身で正確に見分けるのが難しい場合もあります。
例えば、緑色に広がっているものはコケや藻、黒っぽい斑点状のものはカビなどの可能性があります。
また、すべてがコケやカビとは限らず、雨だれや排気ガス、ホコリなどによる汚れの場合もあります。
そのため、色だけで判断するのではなく、「どこに」「どのように」発生しているかを見ることも大切です。

なぜ外壁にコケやカビが発生するの?
コケやカビなどが発生しやすい環境には、いくつかの共通点があります。
日当たりが悪い
北側の外壁や隣家との距離が近い場所などは、日光が当たりにくく、外壁が乾燥するまでに時間がかかります。
そのため、湿気が残りやすく、コケや藻などが発生しやすい環境になることがあります。
「家の正面はきれいなのに、裏側だけ緑色になっている」というケースも珍しくありません。
風通しが悪い
建物同士の間や塀に囲まれた場所など、風が通りにくい場所も湿気が残りやすくなります。
日当たりと同様に、外壁が濡れた状態から乾きにくいことが発生につながります。
周囲に植物や水分が多い
庭木や植栽が外壁の近くにある住宅では、周囲の湿度が高くなりやすい傾向があります。
また、川や池などが近く、湿気が多い環境でも発生しやすくなることがあります。
外壁表面の状態が変化している
新築時には外壁表面の塗膜などによって水をはじきやすい状態でも、年月の経過とともに少しずつ状態は変化していきます。
表面に水分が残りやすくなれば、コケや藻などが付着しやすくなる場合があります。

外壁のコケ・カビ・藻は放置しても大丈夫?
少しコケが付いているからといって、すぐに外壁が傷んだり、大規模な工事が必要になったりするわけではありません。
ただし、「見た目だけの問題」と考えて長期間そのままにしておくのもおすすめできません。
大切なのは、コケやカビそのものだけではなく、なぜそこに発生しているのかを見ることです。
例えば、外壁が乾きにくい状態になっていたり、表面の防水性が低下していたりする場合があります。
さらに、
・外壁の色あせ
・触ると白い粉が付く
・ひび割れ
・シーリングの劣化
・塗膜の剥がれや膨れ
なども一緒に見られる場合は、外壁全体の状態を確認するタイミングと考えてもよいでしょう。

コケを見つけたら外壁塗装が必要?
「外壁にコケが出てきた=すぐに塗装しなければならない」
とは限りません。
外壁のメンテナンスが必要かどうかは、コケの有無だけでは判断できないからです。
外壁材の種類や築年数、塗膜の状態、ひび割れ、シーリングなどを総合的に確認して判断する必要があります。
逆に、コケをきっかけに外壁をよく見てみたところ、別の劣化が見つかるケースもあります。
大切なのは、コケだけを取り除くことではなく、現在の外壁がどのような状態なのかを把握することです。
自分で外壁を洗ってもいい?
軽い汚れであれば、ご自身で落とせる場合もあります。
ただし、外壁を傷つけないよう注意が必要です。
柔らかいスポンジなどを使い、外壁表面を強くこすりすぎないようにしましょう。
一方で注意したいのが、家庭用の高圧洗浄機です。
強い水圧を近距離から当てると、外壁表面の塗膜を傷めたり、シーリングや隙間などから水が入り込んだりする可能性があります。
また、2階部分など高い場所をご自身で清掃するのも危険です。
手の届かない場所や広範囲に発生している場合は、無理に作業せず専門業者へ相談することをおすすめします。

コケだけじゃない!一緒に確認したい外壁の劣化サイン
せっかく外壁を見るのであれば、コケやカビだけでなく周辺の状態もチェックしてみましょう。
確認したいポイントは、
・外壁にひび割れがないか
・色あせが目立っていないか
・手で触ったときに白い粉が付かないか
・塗膜に剥がれや膨れがないか
・シーリングにひび割れや隙間がないか
などです。
一つひとつは小さな変化でも、住宅のメンテナンス時期を考える手がかりになります。

秋は外まわりを確認する良いタイミング
夏から秋にかけては、強い紫外線や暑さ、雨、台風など、住宅の外まわりがさまざまな影響を受けています。
雨が続いたあとに外壁を見てみると、普段は気づかなかったコケや汚れ、ひび割れなどを発見することもあります。
家の正面だけではなく、日当たりの悪い北側や建物の裏側、隣家との間なども一度確認してみてください。
「特に問題なさそう」と思っていても、普段見ない場所に変化が現れているかもしれません。
外壁の変化は、住まいを見直すきっかけに
外壁のコケやカビ、藻は、必ずしもすぐに大きなトラブルにつながるものではありません。
しかし、「以前はなかったのに増えてきた」「最近外壁の状態が変わってきた」と感じたら、一度住まいの状態を確認するきっかけにしてみてください。
住宅は外壁だけでなく、屋根・ベランダ・基礎など、それぞれの部分が関係しながら家全体を守っています。
家メンテでは、屋根・外壁・ベランダ・基礎などを確認する住宅診断を行っています。
「外壁のコケが気になるけれど、メンテナンスが必要なのか分からない」
「築年数も経ってきたので、一度家全体を見てほしい」
そんな場合は、まず現在の住まいの状態を知るところから始めてみましょう。
スマートフォンからできるAI住宅診断なら、簡単な質問に答えながら、ご自宅の状態を確認できます。
さらに詳しく確認したい場合は、住宅メンテナンス診断士が実際に屋根・外壁・ベランダ・基礎を確認するリアル住宅診断もご利用いただけます。
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