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秋になると、庭や道路だけでなく住宅の屋根にも落ち葉が増えてきます。

この時期に注意したいのが、雨樋(あまどい)の詰まりです。

雨樋は普段あまり目立たない部分ですが、屋根に降った雨水を集め、適切に地面や排水設備へ流す大切な役割があります。

落ち葉やゴミなどで雨樋が詰まると、雨水が正常に流れなくなり、外壁や軒天など住宅の別の部分に影響が出ることもあります。

今回は、雨樋が詰まる原因や放置した場合に起こりやすい症状、ご自宅で確認できるポイントについて解説します。


この記事を書いた人

川井田 修二
住宅メンテナンス診断士
住宅業界に20年以上携わり、現在は戸建住宅の資産管理サービス「家メンテ」に従事。定期的な住宅診断やメンテナンス、履歴管理を通じて、住まいの劣化を防ぎながら資産価値を守るサポートを行っています。人生最大の資産ともいわれる「家」を長く安心して住み続けられるよう、住宅の維持管理の視点から情報発信を行っています。

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雨樋にはどんな役割がある?

雨樋は、屋根に降った雨水を受け止め、縦樋を通して地面や排水設備へ流すための設備です。

もし雨樋がなければ、屋根から流れ落ちた雨水が外壁を伝ったり、建物の周囲に大量に落ちたりします。

雨水から住宅を守るためにも、雨樋は重要な役割を担っています。

普段はあまり気にすることのない設備ですが、雨が降ったときに正常に水が流れているかが大切です。

秋は雨樋に落ち葉が溜まりやすい季節

雨樋の詰まりの原因として代表的なのが、落ち葉や枝、土、砂などです。

特に近くに樹木がある住宅では、秋になると屋根や雨樋に落ち葉が入り込みやすくなります。

最初は少量でも、そこに土や砂などが混ざることで水の流れが悪くなり、徐々に詰まりが大きくなることがあります。

また、雨樋そのものだけではなく、集水器や縦樋の入口付近にゴミが溜まっているケースもあります。

晴れている日は気づきにくいため、雨が降ったときに初めて「雨樋から水があふれている」と気づくことも少なくありません。


雨樋の詰まりを放置するとどうなる?

「多少詰まっていても、雨が流れていれば大丈夫」と思うかもしれません。

しかし、水が本来のルートを通らなくなることで、住宅のさまざまな部分に影響する可能性があります。

1.雨樋から雨水があふれる

雨水の通り道が塞がれると、雨樋の途中から水があふれることがあります。

特に短時間に強い雨が降ったときは、排水しきれず大量の水があふれることもあります。

雨の日に、

  • 雨樋の途中から水が滝のように落ちている
  • 一部分だけ大量の水があふれている
  • 縦樋に水が流れていない

といった状態が見られた場合は、詰まりや雨樋の不具合が考えられます。

2.外壁や軒天に雨水がかかる

雨樋からあふれた水が外壁を伝う状態が続くと、外壁が通常よりも水分の影響を受けやすくなります。

外壁の汚れやコケ・藻などが目立つ原因の一つになるほか、軒天など本来大量の雨水がかかることを想定していない部分に水が回ることもあります。

雨樋だけの問題だと思っていたら、周辺の建材にも劣化が見られた、ということもあるため注意が必要です。

3.建物の足元に雨水が集中する

雨樋からあふれた水が建物のすぐ近くに落ち続けると、地面に大量の雨水が集中します。

泥はねによって基礎や外壁が汚れたり、建物周辺に水たまりができたりすることもあります。

住宅は「雨水をどこへ流すか」も重要です。

雨樋から排水設備まで正常につながっているか、住宅全体で確認することが大切です。

4.雨漏りにつながる場合も

雨樋が詰まったからといって、必ず雨漏りするわけではありません。

ただし、雨水があふれて外壁や軒天、屋根周辺などに繰り返しかかる状態になると
建物の劣化状況によっては水が内部へ入り込む原因の一つとなる可能性があります。

特に築年数が経過している住宅では、雨樋だけでなく、外壁やシーリング、屋根周辺などもあわせて確認しておくと安心です。


自宅で確認できる雨樋のチェックポイント

雨樋の状態は、高い場所へ登らなくても確認できることがあります。

雨の日や雨上がりに、安全な場所から次のような症状がないか見てみましょう。

  • 雨樋の途中から水があふれている
  • 一部分だけ水が大量に落ちている
  • 雨樋が傾いている、または外れている
  • 雨樋から草などが生えている
  • 外壁の一部分だけ雨だれやコケが目立つ
  • 軒天にシミや変色がある
  • 建物の周囲に不自然な水たまりができる

このような症状がある場合、雨樋の詰まりだけでなく、破損や勾配の不具合などが起きている可能性もあります。


雨樋を確認するために屋根へ登るのは危険です

雨樋は高い位置にあるため、「自分で掃除してみよう」と脚立や屋根に登るのはおすすめできません。

特に雨のあとには屋根や足元が滑りやすく、転落事故につながる危険があります。

ご自身で確認する場合は、地上や窓など安全な場所から見える範囲までにしましょう。

詰まりが疑われる場合や、高い場所の状態まで確認したい場合は、専門業者などに点検を依頼する方法があります。


雨樋だけでなく、屋根や外壁も一緒に確認を

雨樋に異常が見つかった場合、「雨樋だけ直せば終わり」とは限りません。

雨水があふれていた期間が長ければ、その周辺の外壁や軒天などにも影響が出ていないか確認することが大切です。

特に築10年以上の戸建て住宅では、

屋根・外壁・ベランダ・基礎

など、普段確認しにくい部分も含めて住宅全体の状態を把握しておくことで、今後必要になりそうなメンテナンスを考えやすくなります。


秋のうちに住まいの状態をチェックしておきましょう

秋は落ち葉による雨樋の詰まりが気になりやすいだけでなく、台風や大雨などを経験した住宅の状態を確認するタイミングでもあります。

「雨樋から水があふれている」
「外壁に雨だれが増えた」
「軒天にシミのようなものがある」

こうした変化があれば、雨樋だけでなく周辺の状態も確認してみましょう。

家メンテでは、屋根・外壁・ベランダ・基礎の4つを含む住宅診断を行っています。

普段ご自身では確認しにくい場所も住宅メンテナンス診断士が確認し、現在の住まいの状態を分かりやすくお伝えします。

築10年以上経過している住宅は、これから必要になるメンテナンスを考えるきっかけとして、定期的に住まいの状態を確認しておくことをおすすめします。

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