【結論】シロアリ被害に気づいたら、まずは専門家による無料診断を

「もしかして、我が家もシロアリの被害に…?」

柱や壁に不審な穴を見つけたり、羽アリを家の中で見かけたりすると、不安になりますよね。シロアリ被害は、放置すると家の耐久性を著しく損なう危険な問題です。しかし、いざ駆除を頼もうと思っても「費用はどのくらいかかるのだろう?」「悪徳業者に騙されたくない」といった不安がつきまとうものです。

本記事では、シロアリ駆除を検討しているあなたが抱える、さまざまな疑問を解決します。この記事を読めば、以下のことがわかります。

  • 施工方法ごとの特徴と違い
  • 見積もりの内訳と、追加費用が発生するケース
  • 駆除費用を賢く抑えるためのポイント
  • 信頼できる優良業者を見抜くチェックポイント

まず最も重要なのは、専門家による正確な被害状況の把握です。多くの専門業者が無料で床下診断を実施しています。被害が拡大し、手遅れになる前に、まずは気軽に無料診断を申し込み、現状を正確に把握することから始めましょう。


施工方法で費用も変わる!バリア工法 vs ベイト工法

シロアリ駆除には、主に「バリア工法」と「ベイト工法」という2つの代表的な施工方法があります。どちらを選ぶかによって、効果やメリット・デメリットが大きく異なるため、それぞれの特徴を正しく理解しておきましょう。

バリア工法:特徴

バリア工法は、薬剤を床下や木材に直接散布・塗布することで、シロアリの侵入を防ぐ「バリア(防護壁)」を形成する、最もスタンダードな方法です。

  • 特徴
    • 即効性が高い(薬剤に触れたシロアリをすぐに駆除できる)。
    • 既存のシロアリを駆除し、新たな侵入も防ぐ。
    • 多くの業者で採用されており、実績が豊富。
  • デメリット
    • 薬剤を散布するため、化学物質に敏感な方やペットがいる家庭では注意が必要。
    • 床下に人が入って作業するため、十分なスペースがないと施工できない場合がある。

即効性を重視する場合に適した工法といえるでしょう。

ベイト工法:特徴

ベイト工法は、毒エサ(ベイト剤)を建物の周囲の土に埋め込み、それを食べたシロアリによって巣全体を根絶やしにする方法です。

  • 特徴
    • 巣ごと駆除できるため、根絶効果が非常に高い。
    • 薬剤を散布しないため、小さな子どもやペットがいる家庭でも安心。
    • 建物の構造を選ばず、狭い場所でも施工可能。
  • デメリット
    • 効果が現れるまでに時間がかかる(数ヶ月単位)。
    • 即効性がないため、現在進行形で被害が拡大している場合には不向きなことがある。

安全性や根絶効果を最優先に考える場合や、巨大な巣を作るシロアリに特に有効な工法です。


シロアリ駆除費用の内訳を大公開!何に費用がかかる?

提示された見積書を見て、「一体この金額は何の費用なの?」と疑問に思ったことはありませんか?この章では、シロアリ駆除費用の具体的な内訳を解説します。何に費用がかかっているのかを理解することで、見積もりの妥当性を判断し、不当な請求を防ぐことができます。

基本料金に含まれる項目

まずは、一般的なシロアリ駆除の見積もりに含まれる基本的な項目を見ていきましょう。これらは駆除作業に必須の費用です。

  • 薬剤費 駆除や予防に使用する薬剤そのものの費用です。使用する薬剤の種類(安全性や持続性が高いものなど)や、散布する面積によって変動します。日本しろあり対策協会などが認定した、安全性の高い薬剤を使用しているかどうかも確認ポイントの一つです。
  • 人件費・作業費 実際に作業を行うスタッフの人件費です。「しろあり防除施工士」などの専門資格を持ったスタッフが対応する場合、その技術料も含まれます。作業員の人数や、作業にかかる時間によって算出されるのが一般的です。
  • 養生費・清掃費 作業中に薬剤が室内に飛散したり、床下が汚れたりするのを防ぐための養生(シートなどで保護すること)にかかる費用です。また、作業後の簡易的な清掃費用も含まれていることが多いでしょう。丁寧な業者は、この養生を徹底して行います。

要注意!追加費用が発生するケース

基本料金に加えて、建物の状況や被害の程度によっては追加費用が発生することがあります。契約後に「話が違う!」とならないよう、どのようなケースで追加費用がかかるのかを事前に把握しておきましょう。

  • 被害状況が甚大な場合 シロアリの被害が床下だけでなく、柱や壁、断熱材、さらには屋根裏にまで及んでいる場合、駆除作業の範囲が広がるため追加費用が発生します。特に、腐食した木材の交換や修繕(リフォーム)が必要になった場合は、駆除費用とは別にリフォーム費用がかかるため注意が必要です。
  • 特殊な建物構造(コンクリート床、浴室など) 床下が土ではなくコンクリートで覆われている「ベタ基礎」の場合や、ユニットバス・在来工法の浴室などは、薬剤を注入するためにコンクリートに小さな穴を開ける「穿孔(せんこう)処理」が必要になります。この特殊な作業に対して、追加の技術料が発生することがあります。
  • シロアリの種類(イエシロアリ、アメリカカンザイシロアリなど) 日本で主に被害をもたらすのは「ヤマトシロアリ」ですが、より被害が深刻化しやすい「イエシロアリ」や、外来種で駆除が困難な「アメリカカンザイシロアリ」の場合は、駆除の難易度が上がるため費用が高くなる傾向があります。
  • 床下点検口の作成費用 床下に入れる点検口がない住宅の場合、駆除作業のために新たに点検口を作成する必要があります。この作成に追加料金がかかるのが一般的です。

これらの追加費用は、無料診断の段階で専門家が確認し、見積もりに含めて提示してくれるはずです。見積もりの内訳に不明な点があれば、必ず契約前に質問し、納得のいく説明を求めましょう。


シロアリ駆除の費用負担を軽減する5つの方法

シロアリ駆除には費用がかかりますが、正しい知識を持って行動すれば、負担を軽減することが可能です。この章では、費用を賢く抑えるための5つの具体的な方法をご紹介します。

方法1:複数の業者から「相見積もり」を取る

これは最も重要かつ効果的な方法です。必ず3社以上の専門業者から見積もり(相見積もり)を取りましょう。1社だけの見積もりでは、その内容が適正なのか判断できません。複数の業者を比較することで、ご自宅のケースにおける適正なサービス内容や費用感が明確になり、不当に高い業者や、逆に安すぎて手抜き工事の懸念がある業者を見抜くことができます。

方法2:自治体の「補助金・助成金」制度を確認する

お住まいの自治体によっては、シロアリ駆除に関連するリフォームに対して補助金や助成金が支給される場合があります。「耐震リフォーム」や「住宅リフォーム」の一環として、腐食した土台や柱の修繕を行う際に、その費用の一部が補助される形が一般的です。「お住まいの市区町村名 住宅リフォーム 助成金」といったキーワードで検索したり、自治体の担当課に直接問い合わせたりして確認してみましょう。

方法3:「火災保険」が適用できるか確認する

シロアリ被害そのものは火災保険の補償対象外ですが、「台風で屋根が破損し、そこから雨漏りが発生。湿った木材にシロアリが繁殖した」といったように、風災・水災などの自然災害が原因でシロアリ被害が発生した場合は、その修繕費用が保険でカバーされる可能性があります。ご自身の保険契約内容を確認し、保険会社に相談してみてください。

方法4:確定申告で「雑損控除」を受ける

シロアリ駆除にかかった費用は、確定申告の際に「雑損控除」の対象となり、所得税や住民税が還付・軽減される可能性があります。シロアリによる被害は「害虫による災害」に該当するため、駆除費用だけでなく、被害箇所の修繕費用も控除の対象となります。申請には領収書や被害状況の写真が必要になるため、必ず保管しておきましょう。詳しくは国税庁のホームページや税務署で確認してください。

方法5:5年保証のアフターサービスで再発を防ぐ

多くの優良なシロアリ駆除業者は、施工後に5年間の保証を付けています。この保証期間内にシロアリが再発した場合、無償で再施工を行ってくれます。これは、目先の費用を安くする直接的な方法ではありませんが、万が一の再発時に再び費用がかかるリスクをなくすことで、長期的なトータルコストを抑えることに繋がります。


【危険】自分でシロアリ駆除は可能?そのリスクとは

「プロに頼むと高いから、自分で駆除できないだろうか?」と考える方もいるかもしれません。しかし、その判断には大きなリスクが伴います。

ホームセンターなどでは駆除用の薬剤が市販されていますが、安さの裏には大きなデメリットが潜んでいます。

  • 理由1:シロアリの完全な駆除はほぼ不可能 目に見えるシロアリを駆除できても、それは氷山の一角です。床下の土中や木材の奥深くにいる女王アリを駆除しない限り、シロアリは何度でも発生します。
  • 理由2:薬剤の知識不足による健康被害のリスク 床下のような閉鎖空間で強力な薬剤を扱うのは非常に危険です。薬剤を吸い込んでしまい、深刻な健康被害を引き起こす恐れがあります。
  • 理由3:再発時に結局高くつく可能性がある 中途半端な駆除でシロアリが危険を察知し、被害がさらに広範囲に及ぶことがあります。その結果、プロに依頼する際に初期段階よりも高額な費用がかかってしまうケースも少なくありません。

確実な駆除と安全、そして長期的な安心(保証)を得るためには、プロの専門業者に依頼することが最も賢明な選択といえるでしょう。


失敗しない!信頼できるシロアリ駆除業者の選び方7つのポイント

大切なマイホームを守るために、信頼できる優良業者を見極める7つの重要なポイントを解説します。

  1. 見積書の内訳が明確で分かりやすいか 「一式」のような曖昧な表記ではなく、「薬剤費」「作業費」など、何にいくらかかるのかが具体的に記載されているか確認しましょう。
  2. 「しろあり防除施工士」の資格保有者が在籍しているか シロアリに関する高度な知識と技術を持つ証明となる専門資格です。資格者が診断や施工を行うかは重要な指標です。
  3. 公益社団法人日本しろあり対策協会の加盟業者か この協会に加盟している業者は、協会の定める厳しい基準をクリアしており、高い技術力と倫理観を持っていると考えられます。
  4. 十分な施工実績と良い口コミがあるか 業者のホームページで施工事例を確認し、Googleマップの口コミなど第三者の客観的な評価も参考にしましょう。
  5. 5年以上の保証と充実したアフターサービスがあるか 施工後の保証の有無と内容は必ず確認しましょう。保証書をきちんと書面で発行してくれる業者を選んでください。
  6. 床下の写真を見せながら丁寧に説明してくれるか 診断時に撮影した写真などを見せながら、被害状況や工事内容を素人にも分かりやすく説明してくれる業者は信頼できます。
  7. 過度に不安を煽り、契約を急かさないか 「今すぐ契約しないと家が倒れる」などと契約を迫る業者は要注意です。顧客が納得するまでじっくりと説明し、考える時間を与えてくれる業者を選びましょう。

問い合わせから施工完了までの流れ

実際にシロアリ駆除を依頼する場合の一般的な流れを解説します。

  1. STEP1:無料相談・問い合わせ 電話やウェブサイトから連絡し、状況を伝えて無料診断の日程を調整します。
  2. STEP2:専門家による床下無料診断・見積もり 専門スタッフが訪問し、床下を中心に調査。写真などを見ながら詳しい説明を受け、正式な見積書が提示されます。
  3. STEP3:契約 見積もり内容や保証に納得できたら契約を結びます。
  4. STEP4:駆除・防除施工 契約に基づき、専門スタッフが作業を行います。作業時間は、広さや構造によりますが、およそ3時間~半日程度が目安です。
  5. STEP5:アフターサービス・定期点検 施工完了後、保証書が発行されます。保証期間中の無料点検や、再発時の無償対応などが受けられます。

まとめ|シロアリ駆除は専門知識と信頼性で業者を選ぼう

今回は、シロアリ駆除の工法の違いから、費用負担を軽減するポイント、信頼できる業者の選び方までを解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。

  • 工法:即効性のバリア工法と根絶効果のベイト工法があり、特徴が異なる。
  • 費用負担を軽減する方法
    1. 相見積もり(3社以上)が最も効果的。
    2. 自治体の補助金・助成金を確認。
    3. 自然災害が原因なら火災保険が適用される可能性も。
    4. 確定申告で雑損控除を申請する。
    5. 5年保証で長期的なコストを削減。
  • DIYのリスク:完全な駆除は不可能で、健康被害や被害拡大のリスクがあるためプロへの依頼が賢明。
  • 業者選びの7か条
    1. 見積もりが明確か
    2. 「しろあり防除施工士」がいるか
    3. 日本しろあり対策協会の加盟業者か
    4. 実績と良い口コミがあるか
    5. 5年以上の保証があるか
    6. 写真で丁寧に説明してくれるか
    7. 契約を急かさないか

シロアリ被害は、放置すればするほど深刻化し、修繕費用もかさんでしまいます。少しでも気配を感じたら、手遅れになる前に、まずは信頼できる専門業者の無料診断を受けることが、あなたの大切な住まいを守るための最も確実な第一歩です。この記事で得た知識を活用し、納得のいく形で安心して任せられる業者を選んでください

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