新築住宅でもシロアリ対策は必須です。
むしろ建築時こそシロアリ予防の最大のチャンスです。
本記事では新築時に実施すべきシロアリ対策・建築基準法による義務・木材選び・工法選択・長期的な維持管理計画まで詳しく解説します。

この記事を書いた人

高島 比呂人
住宅メンテナンス診断士
建築設計の専門学校を卒業後、長年建築業界に携わってきた高島です。戸建てを中心に様々な建物に関わる中で、安全で安心できる住まいの大切さを実感してきました。その経験を活かし、ホームインスペクションでは建物の細部まで丁寧にチェックし、専門知識に基づいた分かりやすい解説を心がけています

新築住宅でもシロアリ対策が必要な理由

新築でもシロアリ被害が発生するリスク

「新築だからシロアリは大丈夫」という誤解がありますが、新築住宅でもシロアリ被害は発生します。
特に建築後3〜5年以内に被害が発見されるケースも報告されており、建築時の防除処理が不十分であったり、施工後に環境が変化(近隣の開発・植栽変更など)したりすることでシロアリが侵入することがあります。
新築時から正しいシロアリ予防対策を組み込むことで、将来の被害リスクを大幅に低減できます。

建築基準法によるシロアリ対策の義務

建築基準法施行令第49条では「地面から1m以内にある木材には防腐・防蟻処置を施すこと」が義務付けられています。
この規定により、新築住宅の土台・大引・根太など地面に近い木材には原則として防腐防蟻処理が施されています。
ただし義務の範囲は地面から1m以内の木材に限定されており、それ以上の高さの部材や建物全体の処理は義務ではありません。
建築基準法の最低基準を満たすだけでは不十分なケースもあるため、より高い水準の予防対策を実施することが推奨されます。

新築時のシロアリ対策の種類と特徴

加圧注入処理(プレカット材への処理)

木材の製材工場または建材店で、木材に防腐防蟻剤を高圧力で深部まで浸透させる処理です。
表面処理に比べて薬剤が木材の芯まで浸透するため、高い耐久性と長期的な効果が期待できます。
加圧注入処理済み材(JIS・JAS規格に適合したもの)を使用することが高品質なシロアリ対策の基礎となります。

施工前の段階で行うため、建築後には施工できない処理です。
住宅建設時に工務店・ハウスメーカーに「加圧注入処理材の使用」を確認・指定することをおすすめします。

建築後の薬剤散布処理(バリア工法)

新築工事の際、基礎コンクリート打設後・土台敷設前・または建物完成後の床下に薬剤を散布する処理です。
建築時の薬剤散布は土台・柱・床下全体に均一に薬剤を行き渡らせやすく、最も効果的な予防処理が実施できます。
新築時の薬剤散布費用は30坪で5〜15万円程度が相場で、住宅建設コストの一部として組み込まれています。

ベイト工法(新築時設置)

新築時に住宅の外周に毒餌ステーションを設置するベイト工法は、薬剤散布なしで継続的なシロアリ監視・防除を実現します。
年1〜2回の定期点検(薬剤補充)が必要で、薬剤散布より環境負荷が低い点が特徴です。
新築時から設置する場合、施工費用は住宅建設費に組み込まれることが多く、その後の維持費(年間点検費)は2〜5万円程度です。

ホウ酸処理

ホウ酸(天然鉱物由来)を木材に浸透させる処理で、揮発性がなく長期間(20〜30年以上とも言われる)効果が持続する点が特徴です。
新築時にホウ酸処理を施すことで、建物寿命を通じた長期的なシロアリ・腐朽菌への耐性が得られます。

費用は一般的な薬剤処理より高め(30坪で20〜40万円程度)ですが、5年ごとの再施工が不要になる可能性があるため長期的なコストは見合う場合があります。

シロアリに強い家の設計ポイント

基礎の種類とシロアリ侵入リスク

基礎の種類によってシロアリの侵入リスクが異なります。
布基礎(連続フーチング基礎)は床下に土の露出部分があるためシロアリが直接木材に到達しやすく、ベタ基礎(全面コンクリート)は地面が完全にコンクリートで覆われるためシロアリの侵入経路が限定されます。
新築時にベタ基礎を選択することでシロアリの侵入リスクを大幅に低減できます。
ただしベタ基礎でもシロアリがコンクリートのひび割れ・配管周辺から侵入するケースがあるため、薬剤処理との組み合わせが推奨されます。

木材選択によるシロアリ対策

シロアリに強い木材を構造材に使用することで被害リスクを低減できます。
ヒノキヒバ(ヒノキアスナロ)・ケヤキクリなどは天然の防虫成分(ヒノキチオールなど)を含み、シロアリが嫌う樹種として知られています。
一方、スギ・マツ・ホワイトウッドなどは比較的シロアリに食われやすいとされています。
構造材の選択は長期的なシロアリリスクに影響するため、工務店に木材の樹種とシロアリへの耐性について相談することをおすすめします。

床下換気と通気の確保

シロアリは湿気のある環境を好むため、床下の通気を良くすることがシロアリ予防の基本です。
新築時に基礎パッキン工法(基礎全周から換気)を採用することで、従来の換気口工法と比べて床下の換気効率が格段に向上します。
また床下に防湿フィルムを敷設することで地面からの湿気蒸発を抑制し、シロアリが好む湿潤環境の形成を防ぐことができます。
これらの設計的な対策は薬剤処理と並行して実施することでより効果的です。

新築時のシロアリ対策で確認すべきポイント

確認事項確認方法理想的な状態
使用木材の種類・処理設計図書・仕様書で確認加圧注入処理材または耐蟻性樹種
基礎の種類基礎工事図面で確認ベタ基礎(全面コンクリート)
床下換気方式基礎図面・仕様書で確認基礎パッキン工法
薬剤処理の内容施工仕様書・保証書で確認農薬登録済み薬剤・5年保証付き
防湿フィルム床下施工時に確認0.1〜0.15mm厚のポリエチレンシート全面敷設

新築住宅の10年・20年後を見据えたシロアリ維持管理計画

建築後5年目の最初の再施工

新築時のシロアリ防除薬剤の効果持続期間は一般的に5年です。
建築後5年を目安に床下の薬剤再散布(バリア工法)を実施することで、継続的な防除効果を維持できます。
建設会社・ハウスメーカーによっては「アフターサービスとしてのシロアリ点検・再施工」を提供しているケースもあります。

契約時にアフターサービスの内容(何年後まで・何回の無料点検があるか)を確認することをおすすめします。

定期点検の重要性と記録管理

新築から10年・20年と住まいを維持するためには、定期的な点検記録の管理が重要です。
①建築時の施工記録(使用木材・薬剤処理の内容)、
②5年ごとの再施工記録、
③年1回のセルフチェック記録などを
「住宅管理台帳」として記録・保管してください。
この記録は将来の売却時の資料にもなり、適切に管理された住宅として評価されやすくなります。
また家族が変わっても維持管理を継続できるよう、記録を家族で共有しておくことをおすすめします。

ハウスメーカー・工務店へのシロアリ対策に関する質問リスト

  • 使用する木材の種類と防腐防蟻処理の内容(加圧注入か表面塗布か)を教えてください
  • 基礎の種類(ベタ基礎・布基礎)と床下換気方式は何ですか?
  • 新築時のシロアリ防除薬剤の農薬登録番号と保証期間を教えてください
  • 保証期間中の定期点検(無料・有料)はありますか?何回ですか?
  • 5年後の再施工の費用目安はいくらですか?
  • 引き渡し後のシロアリに関するアフターサービスはどうなっていますか?

新築時のシロアリ対策費用の目安

対策の種類費用目安(30坪)効果持続期間特徴
基本薬剤散布(法定処理)5〜10万円5年建築費に含む場合が多い
ホウ酸処理20〜40万円20〜30年以上長期耐久・再施工不要の場合も
ベイト工法(初期設置)15〜30万円継続設置が必要年間維持費2〜5万円
加圧注入処理材の追加採用15〜30万円木材寿命まで木材そのものへの処理

よくある質問(Q&A)

Q:住宅性能評価の「劣化対策等級」とシロアリ対策は関係ありますか?

A:住宅性能評価の劣化対策等級(1〜3等級)では、シロアリ対策を含む木材の耐久性が評価されます。
劣化対策等級3(最高等級)を取得するためには一定水準以上のシロアリ対策・防腐処理が必要です。
高い劣化対策等級を取得することで、住宅の長期耐久性が公的に証明され、住宅ローン(フラット35など)の優遇や売却時の資産価値向上につながります。

Q:長期優良住宅の認定にシロアリ対策は必要ですか?

A:長期優良住宅の認定基準には「劣化対策」の要件が含まれており、シロアリ対策を含む木材の耐久性確保が必要です。
認定を受けるためにはJIS・JAS規格に適合した防腐防蟻処理材の使用または同等の措置が求められます。
長期優良住宅の認定を目指す場合は、ハウスメーカー・工務店に「どのようなシロアリ対策で認定要件を満たすか」を確認してください。

新築時に実施すべき周辺環境の整備

外構・庭のシロアリリスクを建築時に考慮する

新築時に外構・庭の計画を立てる際は、シロアリリスクを念頭に置いた設計が重要です。
建物基礎のすぐ近くに植木・植え込みを設けると、根・腐葉土がシロアリの繁殖場所になりやすく、そこから建物への侵入リスクが高まります。
また木製の花壇の枕木・ウッドデッキ・木製フェンスは定期的なシロアリ確認と防腐防蟻処理が必要になります。

新築時から「シロアリが住みにくい外構設計」(コンクリート・石材の活用・基礎周りに土壌を接触させない)を意識することが長期的な予防につながります。

廃材・木材の適切な処理

建築工事後に残った木材の切れ端・廃材を敷地内の床下に放置することは厳禁です。
これらの廃材はシロアリの格好の餌と巣になり、建物本体への被害拡大の原因になります。
建築後の検査・引き渡し時に床下に廃材が残っていないか確認し、残材は全て適切に撤去されていることをチェックしてください。
引き渡し時の竣工検査にはこの確認を必ず含めることをおすすめします。

新築住宅の引き渡し時に必ず確認すること

シロアリ防除保証書の受け取りと内容確認

新築住宅の引き渡し時に「シロアリ防除保証書(または防除施工証明書)」を受け取ることが重要です。
保証書には
①施工日、
②使用した薬剤の商品名と農薬登録番号、
③施工した範囲・箇所、

④保証期間(通常5年)、
⑤再発時の対応内容、
⑥施工業者の連絡先が記載されているべきです。
これらが記載されていない場合は施工業者または建設会社に確認を求めてください。
保証書は住宅売却時にも必要になることがあるため、重要書類として安全な場所に保管してください。

床下の状態確認(引き渡し前点検)

引き渡し前に床下の状態を確認することも重要なチェックポイントです。①防湿フィルムが床下全面に適切に敷設されているか、
②基礎パッキンが正しく設置されているか(換気が確保されているか)、③床下に廃材・ゴミ・木材の切れ端が放置されていないか、
④薬剤散布の施工が行われた痕跡(薬剤のにおい・散布記録写真)が確認できるかをチェックしてください。

専門知識がない場合はホームインスペクター(住宅診断士)に引き渡し前の床下点検を依頼することで、専門家の目でチェックしてもらえます。

新築後の維持管理スケジュール(年表)

時期実施すべきシロアリ対策費用目安
建築時防腐防蟻処理材使用・薬剤散布・ベタ基礎・換気確保建築費に含む(5〜40万円)
毎年(春)床下セルフチェック・ウッドデッキ防腐剤塗布0〜5,000円
3年目プロによる中間点検(保証付き業者の場合は無料)0〜10,000円
5年目床下全体への薬剤再散布(プロ依頼)10〜18万円
10年目床下の状態総点検・必要に応じた対策強化10〜30万円
15年目以降5年ごとの定期再施工継続10〜18万円/回

ハウスメーカー別のシロアリ対策の特徴

大手ハウスメーカーのシロアリ保証

大手ハウスメーカーの多くは自社のシロアリ保証制度を持っており、初期保証(5〜10年)終了後も有償での延長保証・定期点検サービスを提供しています。
積水ハウス・大和ハウス・住友林業・パナソニックホームズなど大手各社は独自のシロアリ防除基準・保証プログラムを持ち、定期点検サービスを充実させています。
大手ハウスメーカーで新築する場合は、ハウスメーカーのシロアリ保証の内容(保証期間・再発時の対応・延長保証の条件と費用)を購入前に詳細に確認することをおすすめします。

地元工務店・中小ビルダーの場合

地元の工務店・中小ビルダーは大手ハウスメーカーと比べてシロアリ保証の内容が業者によって大きく異なります。
建築契約前に「使用するシロアリ防除薬剤・保証期間・定期点検の有無・5年後の再施工費用目安」を必ず書面で確認してください。
工務店自身がシロアリ防除を実施するケースと、専門の防除業者に下請けする場合があります。
下請けの場合は保証書の発行者(工務店か防除業者か)と保証の履行責任者を明確にしておくことが重要です。

注文住宅でのシロアリ対策の標準仕様と追加オプション

注文住宅では建築費用に含まれる「標準仕様」でのシロアリ対策と、追加費用が必要な「オプション」に分かれる場合があります。
標準仕様では建築基準法最低基準(地面から1m以内の木材への防腐防蟻処理)が含まれることが多く、ベタ基礎・ホウ酸処理・10年保証などはオプション扱いになるケースがあります。
注文住宅の設計・仕様決定段階で「シロアリ対策に関する標準仕様とオプションの内容・費用」を設計士・工務店に確認し、自分のニーズとコストバランスに合った選択を行ってください。

特に長期優良住宅認定や住宅性能評価の取得を希望する場合は、必要なシロアリ対策水準を満たしているかの確認が必須です。

新築シロアリ対策に使える補助金・優遇制度

2026年現在、新築住宅のシロアリ対策単体に対する国の補助金制度は一般的にはありませんが、長期優良住宅の認定・住宅性能評価の取得を通じて以下の優遇が受けられます。
①住宅ローン控除の拡充(長期優良住宅は控除上限が高い)、
②固定資産税の減額(一定期間、固定資産税が軽減される)、
③フラット35Sの金利優遇(住宅金融支援機構の長期固定金利ローン)。これらの優遇は「良質な住宅を作る」ことへの支援であり、シロアリ対策を含む適切な維持管理対策を組み込んだ住宅を建てることで恩恵を受けられます。
住宅設計段階で「長期優良住宅認定を取得する」という方針を設定することで、シロアリ対策を含む住宅品質の全体的な向上を実現できます。

新築住宅のシロアリ対策をしっかり行うことで、大切な住まいを数十年にわたって守ることができます。
新築住宅のシロアリ対策は建築時が最大のチャンスです。
加圧注入処理材の使用・ベタ基礎の採用・床下換気の確保・薬剤処理の組み合わせで高いシロアリ防除効果を実現できます。
建設時の質問リストを活用してハウスメーカー・工務店と詳細を確認し、引き渡し後も5年ごとの再施工・年1回の点検を継続することで長期的に安心して住まいを維持できます。

新築は一生に一度(あるいは数回)の大きな決断です。
その最初の段階でシロアリ対策を適切に盛り込み、住み続けることで維持管理を継続することで、住宅を「資産」として長く活用できます。
専門業者への相談をためらわず、疑問点は積極的に質問しながら理想の住まいとシロアリ対策を両立させてください。

シロアリが多い地域と建築時の対策強化ポイント

地域別シロアリリスクの違い

シロアリの生息密度・種類は地域によって異なります。

イエシロアリは温暖な地域(関東以西・四国・九州・沖縄)に多く生息し、攻撃性が高く被害速度が速いため、これらの地域での新築時の対策を特に強化することが重要です。

ヤマトシロアリは全国に生息しており、北海道の一部を除く全国で対策が必要です。
近年は温暖化の影響でシロアリの分布域が北上する傾向があり、以前はリスクが低いとされていた地域でも被害が増加しています。
地元の工務店・シロアリ専門業者に「この地域で特に注意すべきシロアリの種類と対策」を確認することをおすすめします。

高湿度・降雨量が多い地域での対策強化

梅雨・台風・高湿度の地域(特に太平洋沿岸・四国・九州・沖縄)では、床下の湿気管理がシロアリ対策の最重要課題です。
これらの地域では標準的な換気対策に加えて、床下換気扇の設置・防湿フィルムの二重敷設・調湿建材(炭・ゼオライトなど)の活用が推奨されます。
また台風による浸水・水害が発生した場合は床下の薬剤が流失する可能性があり、水害後の速やかな床下確認と必要に応じた薬剤の再散布が必要です。

住宅会社への不信感を持たずに済む付き合い方

シロアリ対策に関して住宅会社に不信感を持つ方もいますが、信頼関係を構築することが長期的な住まいの維持に重要です。
施工前に疑問点を率直に質問し、回答を書面で残してもらうことで、後々のトラブルを防ぐことができます。
「シロアリ防除保証書の内容が理解できない」
「使用薬剤の安全性が不安」などの場合は、
遠慮せずに詳細な説明を求めてください。
誠実な業者であれば、こうした質問に丁寧に対応するはずです。
引き渡し後も定期点検の案内・アフターサービスをしっかり受けながら、長期的なパートナーとして信頼関係を育てることが理想的な関係性です。

新築後のシロアリ被害に備えた住宅保険の活用

一般的な火災保険・住宅保険はシロアリ被害を対象外としていますが、一部の保険商品では「シロアリ被害補償特約」を付加できるものもあります。
また住宅会社・シロアリ防除業者が独自に提供する「シロアリ被害補償保険」に加入することで、万が一の被害発生時の木材修繕費用を保険でカバーする仕組みが利用できます。

新築時にこのような補償の選択肢についても工務店・ハウスメーカーに確認することをおすすめします。
保険の内容・適用条件・支払い上限額を事前に把握しておくことで、万が一の時の経済的なリスクに備えることができます。

長期優良住宅とシロアリ対策の深い関係

長期優良住宅の認定基準には「劣化対策等級3」の取得が必須要件とされており、シロアリ対策を含む木材の耐久性確保が不可欠です。
劣化対策等級3では「土台・大引・根太(地面から高さ1m以内の木材)への防腐防蟻処理」に加えて、「外壁通気層の確保・防湿フィルムの適切な施工」も評価されます。
長期優良住宅の認定を受けることで
①住宅ローン減税の上限引き上げ(最大控除額が増加)、
②登録免許税の軽減、
③固定資産税の減額措置(5年間最大50%減額)などの税制優遇が受けられます。
新築時にシロアリ対策を含む長期優良住宅認定を目指すことは、住宅品質の向上と税制メリットを同時に実現する非常に合理的な選択です。

新築シロアリ対策の「費用対効果」を長期で計算する

新築時のシロアリ対策(ホウ酸処理30万円)を「高い」と感じる方もいますが、長期で費用対効果を計算すると見方が変わります。
一般的な薬剤散布(5万円)を5年ごとに再施工する場合の30年間の総コストは5万円×6回=30万円です。
一方ホウ酸処理は30万円の初期費用のみで30年間の再施工が不要になる可能性があり、長期的なコストは同等かむしろ安くなる場合があります。さらに定期的な施工の手配・床下への入室立ち合いなどの手間も省けるため、コストと利便性の両面でホウ酸処理の採用を検討する価値があります。
ただしホウ酸処理は水溶性のため床下への浸水が懸念される地域では効果が長期持続しない場合があるため、地域・住宅の条件を考慮して業者と相談してください。
初期費用・長期コスト・手間・保証内容の総合的なバランスで最適なシロアリ対策を選択することが、後悔のない住宅建設につながります。

まとめ:新築時のシロアリ対策はコスト以上の価値がある

新築住宅のシロアリ対策はイニシャルコストがかかりますが、住宅の寿命・安全性・資産価値の維持という観点では確実に元が取れる投資です。

建築基準法の最低基準を満たすだけでなく、加圧注入処理材・ベタ基礎・ホウ酸処理などの選択肢を検討し、自分の住宅に最適なシロアリ対策を組み込んでください。
新築後も5年ごとの定期防除・年1回のセルフチェックを続けることで、大切な住まいを長期間シロアリ被害から守ることができます。

住宅診断に関するご相談はお気軽にご連絡ください
住宅診断に関する
ご相談は、お気軽に
ご連絡ください
いますぐ
申し込む
目次