
この記事を書いた人

高島 比呂人
住宅メンテナンス診断士
建築設計の専門学校を卒業後、長年建築業界に携わってきた高島です。戸建てを中心に様々な建物に関わる中で、安全で安心できる住まいの大切さを実感してきました。その経験を活かし、ホームインスペクションでは建物の細部まで丁寧にチェックし、専門知識に基づいた分かりやすい解説を心がけています。
大雨や台風が過ぎたあと、「見たところ異常はないから大丈夫」と思っていませんか。
屋根材のずれや雨樋の破損など、すぐに気づける被害がある一方で、雨漏りや床下の湿気など、時間がたってから気づく不具合もあります。
河川に囲まれた低平な土地が広がる越谷市では、強風による被害だけでなく、敷地の水はけや床下への浸水にも目を向けておきたいところです。
この記事では、大雨・台風の前後に確認したいポイント、床下浸水への対応、専門業者に相談する目安を解説します。
点検は、天候が回復して周囲の安全が確保されてから行ってください。大雨や強風の最中は、家の確認よりも避難や身の安全を優先しましょう。
住まいの状態を整理したい方へ
家メンテの無料AI住宅診断では、スマートフォンから住まいの状態をチェックできます。気になる箇所を整理し、点検や相談を検討する際の参考としてご活用ください。


※当社施工例/越谷市内の事例ではありません
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6.大雨・台風に備えて、普段からできること
災害前の点検では、排水の確保と飛散防止、普段の状態の記録を意識しましょう。
| 時期 | 備えておきたいこと |
|---|---|
| 梅雨・台風シーズン前 | 安全に作業できる排水口の清掃、雨樋や屋根の地上からの確認、ハザードマップの確認。 |
| 大雨・台風の予報が出たとき | 屋外の飛ばされやすい物を片付ける。雨戸・シャッター、避難用品、スマートフォンの充電を確認する。 |
| 大雨・台風の最中 | 屋外の点検や清掃は行わず、自治体の避難情報や気象情報を確認する。 |
| 通過後、安全が確保できたとき | 地上と室内から変化を確認し、異常があれば写真と日付を記録する。 |
| その後数日間・次の雨のあと | 天井や窓まわりのシミ、水漏れ、においなど、遅れて現れる変化を確認する。 |
屋根や外壁などの傷み方は、築年数だけでは決まりません。使用している材料や過去の修繕歴、周囲の環境も関係するため、年数に加えて実際の状態を確認することが大切です。
7.修繕費用と保険についての考え方
費用は被害の範囲と作業条件で変わる
同じ雨樋の不具合でも、部分的な補修で済む場合と、交換や足場が必要な場合では費用が異なります。床下浸水についても、排水だけでなく、清掃・乾燥・部材交換の有無などによって変わります。
| 対応内容 | 見積もりで確認したい点 |
|---|---|
| 雨樋の清掃・修理・交換 | 作業範囲、高所作業や足場の必要性、交換部材。 |
| 屋根・棟板金の補修 | 固定部分や下地の状態、部分補修で対応できる範囲。 |
| 外壁・シーリングの補修 | 雨水の浸入原因、補修箇所と範囲、既存材料の状態。 |
| 床下浸水への対応 | 排水・清掃・乾燥の方法、断熱材などの交換、乾燥状態の確認方法。 |
見積書では金額だけでなく、「何を、どこまで行うのか」「追加費用が発生する条件は何か」を確認しましょう。
保険については契約先に確認する
災害による損害について保険の利用を検討する場合は、ご自身の契約内容を確認し、保険会社や代理店に相談してください。補償の対象や必要書類は、契約内容と被害状況によって異なります。
安全上必要な応急対応は優先し、その前後の写真や作業内容、領収書などを残しておくと、相談時に状況を説明しやすくなります。
災害後の突然の点検勧誘は、その場で決めない
突然訪問してきた業者から不具合を指摘されても、その場で屋根に上がらせたり、工事を契約したりせず、いったん説明を持ち帰って検討しましょう。
被害箇所や工事内容を書面で確認し、必要に応じて、普段から相談している業者にも確認を依頼してください。
8.専門業者に相談したいケース
次のような場合は、ご家庭での確認だけで判断せず、点検や修繕を相談しましょう。
- 屋根材・板金・アンテナなどに、ずれや傾きがある
- 天井や窓まわりに新しいシミが出た、または雨漏りしている
- 床下に水や泥が入った形跡がある
- 床下や室内の湿気・においが続いている
- 雨のたびに同じ場所へ水がたまる
- 安全に確認できず、被害の範囲がわからない
相談時には、気づいた日時、場所、雨や風の状況、写真、過去に行った修繕などを伝えると、確認が進めやすくなります。
部材が落下しそうな場合や、電気設備への浸水が疑われる場合などは、その場所に近づかず、安全確保を優先してください。
現状を整理する方法として、AI住宅診断も
家メンテのAI住宅診断では、スマートフォンから住まいに関する質問に回答し、屋根・外壁・雨漏りなど、6つの視点で状態を確認できます。
普段から気になっていたことや、大雨のあとに気づいた変化を整理する際にご活用ください。
ただし、回答に基づくセルフチェックのため、見えない部分の損傷や建物の安全性、災害との因果関係を確定するものではありません。雨漏りや浸水などが確認できる場合は、結果を待たずに専門業者へ相談しましょう。

9.よくある質問
Q.屋根にブルーシートを自分で張ってもよいですか?
屋根上での作業は転落の危険があるため、専門業者に依頼してください。室内では、安全にできる範囲でバケツを置いたり、家財を移動したりして対応します。天井が膨らんでいる場所や、照明・配線付近で漏水している場所には近づかないでください。
Q.雨がやんで水漏れが止まれば、そのままでも大丈夫ですか?
雨がやむと症状が止まっても、原因が解消したとは限りません。漏れた場所や雨の状況を記録し、原因の確認を相談しましょう。
Q.床下に水が入ったら、必ず消毒が必要ですか?
一律に必要とは限りません。まずは泥や汚れを取り除き、清掃と十分な乾燥を行うことが重要です。汚染状況に応じて、自治体や専門業者に消毒の必要性を確認してください。
Q.見た目に異常がなくても、点検を依頼できますか?
はい。地上からは屋根の状態が見えない、過去に雨漏りがあった、しばらく点検していないなど、気になる事情があればご相談ください。

まとめ|大雨の前に備え、通過後は安全な場所から確認を
越谷市で大雨・台風に備えるには、自宅周辺の浸水リスクを知ることと、住まいの排水・屋根・外壁などを普段から確認しておくことが大切です。
- ハザードマップで浸水想定と避難先を確認する
- 排水口の清掃や飛散防止は、天候が悪くなる前に行う
- 通過後は地上と室内から確認し、異変を写真で残す
- 床下浸水では、安全確認と清掃・乾燥を優先する
- 雨漏り・浸水・部材の破損があれば、早めに専門業者へ相談する
「見た目は大丈夫そう」と感じた場合も、普段との小さな違いに目を向けてみてください。無理のない確認と記録が、住まいの不具合に気づくきっかけになります。
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