地震後の家の点検|危険なひび・傾きの見分け方と確認手順

この記事を読むと、地震のあとに確認したい基礎・傾き・外壁の順番と、専門家に相談する目安がわかります。

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大きな揺れのあと、家具を起こして片付けは終えた。でも、家そのものは大丈夫なのだろうか——。

地震のダメージは「倒れた・割れた」だけでなく、基礎の小さなひびやわずかな傾きとして残ることがあります。

まずは安全確保を優先してください。

大きな傾き、外壁の落下、塀の倒壊などが疑われる場合は、片付けや点検より安全確保を優先してください。AI住宅診断は、建物の安全性・耐震性や地震後の居住可否を判定するものではありません。

確認したいのは、基礎・傾き・外壁の3点です。セルフチェックは変化に気づくためのもの。名刺やビー玉だけで、建物の安全性や耐震性を判断することはできません。

この記事では、注意したい症状、原因、放置したときのリスク、自分でできるチェック手順、費用、プロに相談すべきケースの順にまとめます。

AI住宅診断は、住まいの状態を整理するための簡易診断としてご利用ください。

執筆:家メンテ(株式会社サンアソシエーション)

概要まとめ|この記事の答え

  • 地震後の点検は、目に見える破損だけでなく、地震前からの変化を確認することが大切です。
  • 基礎 → 傾き → 外壁の順に、ひびの幅・向き・水のにじみなどを確認します。
  • ビー玉や建具の動きは、変化を見つける手がかりになりますが、安全性の判定はできません。
  • 原因の診断より先に工事契約を迫る営業には、その場で決めないでください。

AI住宅診断で住まいの状態を確認する

結論:地震のあと、この状態なら要注意

次の表に当てはまるものがあれば、程度に応じて専門家の確認を検討してください。ひびの幅や、1つの症状だけで安全性を判断しないことが大切です。

状態 判断の目安
基礎に幅0.3mm以上を目安とする新しいひび 要確認。幅はクラックスケールで測定
基礎に斜めに走る新しいひび 要確認。原因の特定には専門家の調査が必要
窓・ドアの開閉が地震前より重くなった 要確認。歪みや傾きなどの可能性
床にビー玉を置くと転がる 床の凹凸にも左右されるため、他の症状とあわせて確認
サッシの角から斜めのひび/クロスの斜めの破れ 注意。基礎や建具の変化とあわせて判断
ブロック塀に傾きやぐらつきが見られる 安全確保を優先。近づいたり、押したりしない
幅0.3mm未満の細いひびのみ 写真を撮って記録。新しいひび・増加・他の症状があれば相談

「要確認」の症状がある方は、専門家への相談をご検討ください。危険が疑われる場合はAI診断を待たず、危険箇所から離れ、自治体や専門家にご相談ください。

参考: 国土交通省「木造住宅の地震後の安全チェック」 。対象要件やチェック手順は公式資料をご確認ください。

なぜ小さなひび・わずかな傾きが問題なのか

地震で大きな揺れを受けた住宅は、損傷により構造耐力が低下している可能性があります。基礎・接合部・壁などの損傷は、外から見ただけではわからない場合もあります。

小さなひびだけで耐力の低下を断定せず、地震前からの変化や他の症状とあわせて確認することが大切です。

基礎のひびには、乾燥収縮・地盤の動き・構造的な力など複数の原因があります。斜めのひびだけで不同沈下と断定することはできません。

「どんなひびが・どこに・どの向きで」を記録し、原因を専門家に確認してもらいましょう。

放置するとどうなるか

  • ひびから水が入ると、内部の鉄筋が錆び、ひびの拡大につながる場合があります。
  • 貫通したひびは、雨水などの侵入経路になる可能性があります。
  • 傾きや歪みが進むと、建具の不調や構造部分への負担につながる場合があります。
  • 損傷したブロック塀は、倒壊すると通行人などに危険が及びます。近づいたり押したりせず、安全な場所から相談してください。

「今回は大丈夫だった」で終えず、損傷の状態や原因を確認し、必要な補修を検討することが大切です。

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地震後の居住可否や、建物の安全性を判定するものではありません。

自分でできるチェック手順と基礎知識

道具は懐中電灯・クラックスケール・スマホなど。安全を確保したうえで、地上や室内の無理なく見られる範囲を確認します。

屋根・脚立には上らず、損傷した塀や外壁に近づかないでください。

地震前からの変化を確認する

地震後の点検では、地震前からの変化を確認することが大切です。目に見える損傷が小さくても、構造部分の状態は専門家による調査が必要な場合があります。

セルフチェックは、相談する際の情報を集めるために行いましょう。

確認の優先順位は「基礎 → 傾き → 外壁」

① 基礎のひび割れ

安全な範囲で家の外周を確認し、基礎コンクリートの立ち上がりを見ていきます。

ひびの状態 判断の目安
幅0.3mm未満の細いひび 写真を撮って記録。幅だけで安全とは判断しない
幅0.3mm以上を目安とするひび クラックスケールで幅を記録し、専門家に確認を依頼
斜めに走るひび/基礎の角から伸びるひび 原因を記録だけでは断定できないため、専門家に相談
外側と床下側の同じ位置にあるひび 貫通している可能性。床下側の確認は専門家に依頼

地震の前からあったひびか、新しいひびかを見分けるには、日頃の写真記録が役立ちます。色や断面だけでは、発生時期を断定できません。

白い液だれや錆汁がある場合も、写真を残して相談しましょう。

名刺は厚さが一定ではないため、幅の測定にはクラックスケールを使ってください。

② 建物の傾き

  • 窓・ドアの開閉が、地震前より重くなっていないか
  • 床にビー玉を置いたとき、以前と違う動きがないか
  • 壁と天井の境目、壁の角に隙間ができていないか
  • 家具と床・壁の間に、以前はなかった隙間がないか

ビー玉は床の凹凸にも左右されるため、転がるだけで建物の傾きとは断定できません。建具の動きなど、他の変化もあわせて記録してください。

③ 外壁・室内・その他

  • サッシの四隅から斜めに伸びるひび
  • 室内クロスの斜めの破れ、石膏ボードのひび
  • 外壁タイルの浮き・剥がれ
  • 瓦のズレ・棟瓦の崩れ
  • 給湯器・エコキュートの傾き、配管まわりの水漏れ
  • ブロック塀の傾きや損傷

外壁や塀は、安全な距離から目視で確認してください。自分で叩いたり、押したりしないでください。屋根は地上から見える範囲にとどめましょう。

「応急危険度判定」と自分の点検の関係

大きな地震のあとに自治体が行う応急危険度判定は、余震などによる二次災害を防ぐための応急的な判定です。

  • 赤:危険
  • 黄:要注意
  • 緑:調査済

恒久的な安全性の保証や、り災証明のための被害認定とは異なります。判定票の指示を優先し、緑の判定でも新たな症状がある場合は相談してください。

地震保険と記録

被害があれば、安全な範囲で写真を残し、加入している保険会社に補償内容や必要書類を確認してください。

基礎のひびは、全体の写真とスケールを添えた接写をセットで残すと、場所と大きさを説明しやすくなります。

AI住宅診断の結果は参考記録であり、保険の損害認定を行うものではありません。

地震のあとの訪問営業にも注意

「基礎に薬剤を注入すれば直る」「今なら保険で無料」といった説明を受けても、その場で契約を決めないでください。

基礎の補修・補強は、ひびの原因が乾燥収縮なのか、不同沈下なのか、構造的な力なのかによって、適切な工法が異なります。

原因の診断より先に、工法と契約を迫る業者には注意が必要です。まず現状を記録し、必要に応じて第三者の専門家にも相談しましょう。

知っておきたい耐震基準の変遷

建築確認の時期 基準 確認したいポイント
1981年5月以前 旧耐震基準 建築確認の時期を確認し、耐震診断を検討
1981年6月〜2000年5月 新耐震基準 木造住宅は接合部や壁の配置も確認
2000年6月以降 木造住宅の基準強化以降 接合部や耐力壁の配置などの基準が強化。地震後の被害確認は必要

建築確認の時期は、耐震性を確認する際の手がかりになります。ただし、時期だけで現在の耐震性や安全性を判断することはできません。

旧耐震基準の住宅はもちろん、1981〜2000年の木造住宅も、接合部などの仕様を確認する意義があります。建築確認の時期を調べ、必要に応じて耐震診断を検討してください。

地震が来る前にやっておく5つの備え

  1. 基礎・外壁の現在の状態を写真で記録する
    地震後に、新しく生じたひびかどうかを比較する材料になります。
  2. 家具の固定と配置を見直す
    寝室や出入口のまわりを優先しましょう。
  3. 建具の動きを把握する
    普段から開閉しづらい窓・ドアを記録しておくと、地震後の変化に気づきやすくなります。
  4. ブロック塀・門柱の状態を確認する
    安全な距離から傾きや損傷を目視し、詳細は専門家に確認してもらいましょう。
  5. AI住宅診断の結果を保存する
    写真や修繕履歴とあわせて、住まいの状態を記録しておきましょう。

傾きをもう少し詳しく確認したいとき

ビー玉の動きは、床の仕上げや凹凸にも左右されます。気になる場合は、次の情報を記録してください。

  • スマホの水平器アプリで、床の複数箇所を測った結果
  • 閉めたドアと枠の隙間が、上下で違っていないか
  • 複数の窓やドアに、同じような不調が出ていないか

スマホの測定結果は参考情報です。正確な傾斜の判断や原因の確認は、専門家に依頼してください。

建築確認の時期別・確認したいポイント

建築確認の時期 注意すべきポイント
2000年6月以降 新しい住宅でも、地震による損傷や地盤の変化の確認は必要
1981年6月〜2000年5月 木造住宅では、接合部・壁の配置などの確認を検討
1981年5月以前 旧耐震基準のため、専門家による耐震診断を検討
建築確認の時期が不明 確認済証などの資料を探し、自治体や専門家に相談

セルフチェック記録のすすめ

平時の記録があると、地震後の変化を見つけやすくなります。次の4点を残しておきましょう。

  • 基礎の外周の写真
  • 窓・ドアの動きのメモ
  • 床の状態を確認した結果
  • AI住宅診断の結果

大切なのは、1回の結果だけで判断することではなく、以前の状態と比較することです。

症状から引ける早見表

気づいた症状 考えられること 対応の目安
ドア・窓が急に重くなった 建具の不具合、建物の歪みや傾きなど 複数の建具で起きていれば、早めに相談
基礎に新しい斜めのひび 地盤の動き、構造的な力など 位置と幅を記録して専門家へ
クロスに斜めの破れ 下地ボードのずれなど 基礎や建具の変化とあわせて確認
タイルの浮き・剥がれが見える 外壁タイルの接着切れなど 落下の恐れがある場合は、近づかず相談
塀に傾きや損傷が見られる ブロック塀の劣化・基部の損傷など 安全確保を優先し、近づかず相談
給湯器まわりの水漏れ 配管の緩み・破損など 安全な範囲で状況を確認し、専門業者へ

1つの症状だけで判断せず、基礎・建具・外壁の変化が重なっていないかを確認しましょう。

対策と費用の目安

まずは記録と診断。工事は原因を確認してから検討しましょう。

ひびの原因が乾燥収縮なのか、不同沈下なのか、構造的な力なのかによって、適切な工法が変わります。工法ありきの契約は避けてください。

対処 内容 費用の目安
記録・経過観察 スマホで写真を撮影。必要に応じてスケールを使用 手持ちの道具なら追加費用なし。道具代は別途
ひび割れ補修(樹脂注入等) 原因・幅・深さに応じて工法を選定 現地確認後にお見積もり
基礎補強(繊維シート等) 状態に応じて適切な補強方法を検討 現地確認後にお見積もり
耐震診断 建物の耐震性能の評価 建物の条件・診断内容により異なります

保険を利用する場合は、補修前に保険会社へ連絡し、写真など必要な記録を確認してください。

プロに相談すべきケース

新しいひびや建具の不調など、気になる変化があれば相談の目安です。症状が1つでも、大きな損傷や危険が疑われる場合は相談してください。

  • 基礎に幅0.3mm以上を目安とするひび、斜めのひび、貫通が疑われるひびがある
  • 建具の不調と床の傾きが、同時に出ている
  • ブロック塀・擁壁に傾きや損傷が見られる
  • 建築確認が1981年5月以前の建物で、耐震性を確認したい

家メンテでは、住まいの気になる症状についてご相談を受け付けています。ひびの位置・幅・向きや、地震前後の建具の変化などを整理してお伝えください。

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相談する前に、まず状態を整理したい方へ

50問への回答から、6軸スコアで住まいの状態を整理できます。登録無料。診断だけでもご利用いただけます。

危険が疑われる場合は、AI診断より安全確保と専門家への相談を優先してください。

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家メンテのAI住宅診断は、スマホで約5分・費用0円。セルフチェック50問への回答をもとに、住まいの状態をスコアで確認できます。

AI住宅診断とプロの現地診断の違い

項目 AI住宅診断 プロの現地診断
費用 無料 事前に確認する料金
時間 約5分 調査内容や建物の条件による
わかること 回答に基づく住まいの状態の目安 実際の劣化状況など。調査範囲は依頼内容による
向いている場面 まず状態を整理したいとき 気になる症状を詳しく確認したいとき

まず状態を整理したい方はセルフチェックを、気になる症状がある方は現地診断をご検討ください。大きな損傷や危険が疑われる場合は、セルフ診断を待たずに相談してください。

「うちの家、大丈夫かな?」を、家にいながら確認する仕組み

「いきなり業者を呼ぶのは不安」「まず自分で状態を知りたい」。家メンテのAI住宅診断は、そんな方にもご利用いただける仕組みです。

スマホで50問に回答することで、住まいの状態や気になる部位を整理できます。

診断でわかること

  • 100点満点の総合スコアで、住まい全体の状態の目安を確認
  • 6軸のレーダーチャートで、気になる部位を視覚的に確認
  • カテゴリごとに「良好・注意・要診断」の判定とコメントを表示
  • 現地での確認やメンテナンスを検討する際の参考にできる

6つの視点で診断

50問への回答を、6つのカテゴリに分類してスコア化します。

視点 主なチェック内容
① 経年劣化 築年数・立地・点検歴
② 雨漏り 天井のシミ、サッシ周りの水滴、クロスの浮き
③ 屋根 ひび・ズレ・サビ・色あせ
④ 外壁 ひび割れ、色あせ、チョーキング、シーリングの切れ
⑤ 基礎・床下 基礎のひび割れ、床下の湿気、シロアリ、床のきしみ
⑥ ベランダ 防水層のひび・膨れ、排水口の詰まり、手すりまわりの劣化

この記事で確認した内容も、回答するときの参考になります。わからない項目は、無理に調べに行かず「わからない」を選んでください。

AI住宅診断のメリット5つ

  1. 費用0円で、住まいの状態の目安を確認できる
  2. 専門家に相談する前に、気になる部位を整理できる
  3. 家にいながら、スマホで約5分で利用できる
  4. 住宅メンテナンスと不動産のプロの知見に基づいている
  5. 住まいの維持管理を考える際の判断材料になる

無料診断が安心な3つの理由

  • 完全無料:50問への回答から診断結果の表示まで、0円です。
  • LINE登録で利用:詳しい利用方法はサービスページをご確認ください。
  • 同意なしの営業なし:ご希望がない限り、診断後に電話や訪問による営業は行いません。現地調査を依頼するかは、ご自身で決められます。

できること・できないこと

AI住宅診断は、オンラインの簡易診断です。修理の必要性・費用・耐震性能・地震後の居住可否を確定するものではありません。

気になる症状を整理する最初の一歩としてご利用いただき、必要に応じて専門家による現地調査や耐震診断をご検討ください。

ご利用の流れ

  1. AI住宅診断のサービスページを開き、案内に沿って診断を始める
  2. 50問に「はい・いいえ・わからない」で回答する
  3. 診断結果のスコア・レーダーチャート・コメントを確認する
  4. 詳しい確認を希望する場合は、現地調査について相談する
  5. 希望される方は、プロによる現地調査・報告へ進む

現地調査は、希望される方だけです。調査内容や料金は、お申し込み時にご確認ください。

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診断結果を住まいの記録に

診断結果の画面は、スクリーンショットで保存しましょう。写真や修繕履歴とあわせて残すことで、地震前後の変化やメンテナンスの相談に役立ちます。

診断スコアだけで、実際の劣化や資産価値を確定することはできません。

診断の前に手元にあるとよい情報

  • 築年数がわかる資料
  • 過去の修繕・点検の履歴
  • 気になっている症状のメモ。「いつから・どこで・どんなときに」を記録

不明な情報は、無理に埋める必要はありません。わかる範囲で整理しておきましょう。

よくある勘違い

  • 「新しい家だから診断は不要」
    築年数だけで判断せず、部材の状態や点検・修繕の履歴も確認しましょう。
  • 「症状がないから大丈夫」
    見える範囲に症状がなくても、確認できていない部位がある場合があります。
  • 「診断すると営業される」
    ご希望がない限り、診断後に電話や訪問による営業は行いません。

現地診断・工事も、家メンテが一貫対応

AI住宅診断で気になる結果が出た場合は、家メンテへ現地診断についてご相談いただけます。調査内容・対応範囲・費用は、お申し込み時にご確認ください。

家メンテのホームインスペクションは、「ゴールではなく、安心な暮らしのスタートライン」という考え方を大切にしています。

診断結果に基づき、必要な修繕計画や維持管理のアドバイスまで、不動産と建物の両面からサポートします。

家メンテは、住宅メンテナンスと不動産事業の両方に携わる会社です。基礎診断や住宅基礎・擁壁補強など、住まいの状態に応じたご相談を受け付けています。

診断結果をもとに、他社へ見積もりを依頼していただいても構いません。複数社を比較する際は、同じ指摘事項や調査資料を伝えると、条件をそろえて比較しやすくなります。

症状別・専門家に確認したいこと

基礎の細いひびが気になる場合

幅だけで判断せず、位置・数・地震前からの変化を記録して専門家に相談しましょう。

窓の開閉がしづらい場合

建具自体の不具合だけでなく、建物や地盤の変化も考えられるため、原因を確認することが大切です。

診断の目的は、工事をすることではなく、住まいの状態を確認し、根拠を持って対応を考えられるようにすることです。

住まいの点検について相談する

「住まいの記録台帳」を家族でつくる

点検の結果は、記録しておくことで比較や相談に役立ちます。スマホのアルバムに「家の記録」フォルダを1つ作るだけでも始められます。

  • 年1回、同じ順路で安全な範囲を撮影する。基礎・外壁・地上から見える雨樋・ベランダなど
  • 撮影した日付ごとに、AI住宅診断の結果も保存する
  • 修繕・点検をしたら、業者名・内容・金額をメモに残す

床下への立ち入りなど、無理な確認はせず専門家に依頼してください。

この記録は、災害後の変化を確認したり、修繕・保険の相談や将来の売却時に、維持管理の履歴を説明したりする資料として活用できます。家族で共有できる場所に保管しましょう。

点検を続けるためのコツ

  1. 日付を決める
    毎年の決まった時期に確認し、災害後には安全を確保して臨時の確認を行うようにすると、忘れにくくなります。
  2. 完璧を目指さない
    全部を見られなくても、撮れた写真や気になった症状のメモを残しましょう。
  3. 無理なくできる確認から始める
    AI住宅診断で状態を整理し、気になる点があれば専門家への相談につなげてください。

小さな変化を記録しておくことが、必要なメンテナンスを検討するきっかけになります。

よくある質問

Q. 震度いくつから点検すべき?

大きな揺れを受けたあとや、新しいひび・建具の不調などが見つかったときは、安全な範囲で状態を確認してください。震度だけで安全性は判断できません。不安がある場合は、自治体や専門家へ相談しましょう。

Q. 地震保険に入っていません。今からでも意味はありますか?

新たな加入で、すでに起きた地震の被害を補償することはできません。今後の備えについては、保険会社へご相談ください。今回の被害は、安全な範囲で写真を残しておくと、修繕などの相談に役立ちます。

Q. 耐震診断とAI住宅診断は違うもの?

違います。耐震診断は専門家が建物の耐震性能を評価するもの、AI住宅診断は回答をもとに住まいの状態を整理する簡易診断です。地震後の居住可否や耐震性能の判定は、AI住宅診断ではできません。

Q. 基礎のひびに、営業担当者から「今すぐ工事を」と言われました。

ひびの原因を確認する前に、工法と契約を迫られた場合は、その場で決めないでください。乾燥収縮・不同沈下・構造的な力など、原因によって適切な対応が異なります。必要に応じて、第三者の専門家にも相談しましょう。

まとめ

  • 地震後は、目に見える破損だけでなく、地震前からの変化を確認しましょう。
  • 基礎 → 傾き → 外壁の順に、安全な範囲で状態を記録しましょう。
  • 名刺やビー玉の確認だけで、建物の安全性は判断できません。
  • 原因の診断より先に工事契約を迫られても、その場で決めないでください。
  • 危険が疑われる場合は、セルフチェックより安全確保と専門家への相談を優先してください。

住まいの状態に合わせて、次の一歩を

まず状態を整理したい方

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建物の倒壊・外壁の落下などの危険がある場合は、近づかず、安全な場所から自治体などへご相談ください。

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