
断熱性能を示す「UA値」と気密性能を示す「C値」の意味と、リフォームでの改善方法をわかりやすく解説します。この2つの値は別々の指標でありながら、住宅の省エネ性能・快適性を決める上で必ずセットで考える必要があります。
本記事では計算式の正確な意味から、地域区分別の基準値、測定方法、改善策までを詳しく解説します。
この記事を書いた人

北岸 一弥
ホームインスペクター
北岸です。25年以上建築業界に携わり、戸建て住宅や中古物件など多様な建物の診断を経験してきました。長年の経験で培った専門知識と確かな目で、建物の構造や設備、雨漏りのリスクなどを丁寧に確認しています。目に見えない部分も分かりやすく解説することを心がけています。
UA値とは何か─定義と計算式
UA値(外皮平均熱貫流率)とは、住宅の外皮(屋根・外壁・窓・床・基礎など、外気と接する部分の総称)を通じてどれだけ熱が逃げやすいかを表す指標です。
値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを意味します。単位はW/㎡K(ワット・パー・平方メートル・ケルビン)です。
UA値の計算式
UA値 = 外皮総熱損失量(W/K) ÷ 外皮表面積(㎡)
外皮総熱損失量は、屋根・外壁・窓・床・基礎など外皮を構成する各部位について「部位の熱貫流率(U値)×面積×温度差係数」を算出し、すべて合計したものです。
これを外皮の総表面積で割ることで、建物全体としての熱の逃げやすさを平均化した値が得られます。
例えば外壁のU値が0.4W/㎡K、窓のU値が2.0W/㎡Kだとすると、窓は外壁の5倍の速さで熱を通すことになります。
UA値は住宅全体の外皮を加重平均した値であるため、窓の面積比率が大きい住宅ほどUA値が大きくなりやすい(断熱性能が低くなりやすい)という特徴があります。
UA値の地域区分別基準値
日本では国が定める「省エネ基準」において、全国を8つの地域区分に分け、それぞれの気候に応じたUA値の基準が設定されています。2025年の省エネ基準義務化以降、すべての新築住宅でこの基準への適合が必須となっています。
| 地域区分 | 該当地域の例 | 省エネ基準UA値 | ZEH強化外皮基準UA値 |
|---|---|---|---|
| 1地域 | 北海道(道北・道東) | 0.46以下 | 0.40以下 |
| 2地域 | 北海道(道央・道南) | 0.46以下 | 0.40以下 |
| 3地域 | 青森・岩手・秋田等 | 0.56以下 | 0.50以下 |
| 4地域 | 宮城・福島・長野等 | 0.75以下 | 0.60以下 |
| 5地域 | 東京多摩・茨城・埼玉等 | 0.87以下 | 0.60以下 |
| 6地域 | 東京都心・大阪・愛知等 | 0.87以下 | 0.60以下 |
| 7地域 | 宮崎・鹿児島等 | 0.87以下 | 0.60以下 |
| 8地域 | 沖縄 | 基準なし | 基準なし |
築20〜30年程度の戸建て住宅では、断熱材が薄い、または部分的にしか入っていないことが多く、UA値が1.0〜1.6程度というケースが珍しくありません。
これは現行の省エネ基準(多くの地域で0.75〜0.87以下)の1.5〜2倍近い値であり、断熱リフォームによる改善余地が非常に大きいことを示しています。

C値とは何か─定義と計算式
C値(相当隙間面積)とは、住宅にどれだけ隙間があるかを示す気密性能の指標です。
値が小さいほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。単位はcm²/㎡(平方センチメートル・パー・平方メートル)です。
C値の計算式
C値 = 住宅全体の隙間面積(cm²) ÷ 延床面積(㎡)
隙間面積は、専用の測定機器(気密測定器)を用いて住宅内の空気を強制的に排出し、室内外の圧力差と排出風量の関係から逆算して求めます。
これを延床面積で割ることで、建物の規模に関わらず比較可能な指標になります。
例えば延床面積100㎡の住宅で隙間面積の合計が50cm²であれば、C値は0.5cm²/㎡となります。
これは「ハガキ半分程度の隙間が住宅全体に分散している」程度の気密性能であることを意味し、高気密住宅と呼ばれる水準に相当します。
C値の目安と評価基準
C値には国の法的な基準値は現在設定されていませんが、業界内で広く使われている目安があります。
| C値の範囲 | 気密性能の評価 | 備考 |
|---|---|---|
| 0.5以下 | 高気密住宅 | 高性能住宅・パッシブハウスなどが目指す水準 |
| 0.7〜1.0前後 | 一般的な新築住宅 | 近年の新築で比較的多く見られる水準 |
| 2.0〜5.0 | 気密性が低い住宅 | 築年数の古い住宅で多く見られる水準 |
| 5.0以上 | 気密性が非常に低い住宅 | 隙間風を感じやすく断熱効果も発揮されにくい |
かつて寒冷地(1・2地域)ではC値2.0以下という基準が国の基準として存在していましたが、現在は全国的に法的な数値基準は撤廃されています。
とはいえ、断熱性能を真に活かすためには、気候を問わずC値1.0以下、できれば0.5前後を目指すことが望ましいとされています。
断熱と気密はセットで考える必要がある理由
UA値とC値は全く異なる現象を測定する指標ですが、実際の住宅の性能においては密接に関係しています。
断熱性能(UA値)だけを高めても、気密性能(C値)が低ければ、その効果は大きく損なわれてしまいます。

隙間からの熱損失(漏気熱損失)
住宅の熱損失は、断熱材を通り抜ける「伝導による熱損失」と、隙間から空気そのものが出入りすることによる「漏気(すきま風)による熱損失」の2種類があります。
UA値は前者のみを評価する指標であり、後者は計算に含まれません。
気密性能が低い住宅では、せっかく性能の高い断熱材を使っても、壁の隙間や配線・配管の貫通部、サッシ周りの隙間から外気が侵入し、暖めた空気が逃げてしまうため、計算上のUA値どおりの効果が実現しないという現象が起こります。
気流止めの欠如による断熱材の性能低下
気密性が低い住宅では、壁の中で空気が対流する「壁内気流」が発生しやすくなります。断熱材(特にグラスウールなどの繊維系断熱材)は、内部の空気が動かないことを前提に性能を発揮する仕組みのため、壁内に気流が生じると、断熱材内部の空気も動いてしまい、本来の断熱性能(公称の熱伝導率)を発揮できなくなります。
床と壁、壁と天井の取り合い部分に「気流止め」を施工することは、気密性能を確保するだけでなく、断熱材の性能を正しく発揮させるためにも欠かせない工事です。
断熱材だけ強化しても効果が出ないケース
- 高性能な断熱材を充填しても、気流止めがなければ壁内対流により性能が発揮されない
- サッシ周りや配線・配管の貫通部の気密処理が甘いと、そこから熱が大量に漏れる
- UA値の計算上は良好な数値でも、実際の体感では「隙間風で寒い」という結果になりやすい
- 気密性能が低いと計画換気(24時間換気)が正しく機能せず、換気効率が低下する
リフォームでUA値・C値を改善する具体的方法
既存住宅の断熱・気密性能を改善するには、UA値とC値それぞれに対応した施工を組み合わせる必要があります。
UA値を改善する施工
UA値の改善には、外皮を構成する各部位の熱貫流率(U値)を下げることが基本です。具体的には、窓の樹脂サッシ・Low-E複層ガラスへの交換(窓のU値を2.0〜4.0W/㎡K台から1.0〜1.6W/㎡K程度まで改善)、外壁の付加断熱(充填断熱に外張り断熱を追加)、天井・屋根への断熱材増し打ち、床下や基礎への断熱材追加などが代表的な手法です。
各部位の改善が外皮全体の加重平均に反映されるため、面積比率の大きい外壁や、熱損失の大きい窓を優先するのが効率的です。
C値を改善する施工
C値の改善には、隙間そのものを物理的に減らす施工が必要です。具体的には、気密シートの施工と気密テープによる重ね部分・貫通部の処理、サッシ周りのすき間への気密パッキンやウレタンフォームの充填、床と壁・壁と天井の取り合い部分への気流止めの設置、配線・配管の貫通部の気密処理などが挙げられます。気密性能はUA値のように「断熱材を増やせば上がる」というものではなく、施工の丁寧さそのものが性能を決定するため、施工業者の技術力・意識が結果を大きく左右します。
リフォームにおける気密改善の限界と対策
既存住宅の改修では、壁を全面的に解体しない限り気密層を完全にやり直すことは難しく、新築時のように高いC値(0.3〜0.5程度)を実現するのは容易ではありません。部分的なリフォームでは、最低限「気流止めの設置」と「サッシ周りの気密処理」を優先することで、コストを抑えつつ気密性能の大幅な改善が期待できます。全面的な改修を行う場合は、外壁を解体するタイミングで防湿・気密シートを全面的にやり直すことで、新築に近いC値を目指すことも可能です。
気密測定の実施方法
C値は計算で求める数値ではなく、実際に住宅で測定する必要がある実測値です。
測定には「気密測定器(送風機による減圧法)」と呼ばれる専用機器を使用します。
測定の手順
住宅の開口部(窓・ドア)をすべて閉め、送風機を住宅の開口部の一つ(多くは玄関や窓)に設置します。送風機で室内の空気を屋外に排出し、室内を屋外より低い気圧(減圧状態)にします。
この際の「室内外の圧力差」と「排出した風量」の関係をいくつかの圧力差で測定し、その関係性から住宅全体の隙間面積を逆算します。最後に隙間面積を延床面積で割ることで、C値が算出されます。
測定のタイミング
新築住宅では、内装の壁や天井を仕上げる前(断熱・気密工事完了直後)に「中間気密測定」を行い、必要に応じて隙間箇所を特定して補修した後、完成後に「完成時気密測定」を行う2段階測定が望ましいとされています。
リフォームの場合も、気密工事を行った範囲が広い場合は施工後に測定を行うことで、実際の改善効果を数値で確認できます。
- 気密測定はC値を「計算」ではなく「実測」する作業である
- 新築では中間検査時と完成時の2回測定するのが理想的
- 測定結果から隙間箇所の特定(気流による冷感箇所の確認等)も可能
- リフォームでも気密工事の範囲が広い場合は施工後の測定を依頼できる
ケーススタディで見るUA値・C値改善リフォーム
ケース1:築22年の戸建てで全窓交換と気流止め施工を実施
状況:UA値1.3、C値の測定値5.8という、断熱・気密ともに低い水準の住宅。冬場の足元の冷えと隙間風が課題でした。
対応:全窓を樹脂サッシ・Low-E複層ガラスに交換、外壁の一部解体に伴い気密シートの再施工と気流止めの新設、サッシ周りの気密処理を実施。結果:UA値は1.3から0.62まで改善、C値は5.8から1.1まで改善。
施工後の気密測定で隙間の大幅な減少が確認され、暖房効率が大きく向上、暖房費は約28%減少しました。
ケース2:断熱リフォームのみでC値改善を行わなかった失敗例
状況:天井と床下に高性能な断熱材を追加するリフォームを行ったが、気密処理を行わなかった築30年の住宅。対応(リフォーム内容):断熱材の追加のみを実施し、気流止めやサッシ周りの気密処理は予算の都合で見送り。
結果:UA値は計算上1.4から0.9まで改善したはずだったが、実際の体感では暖房効果がほとんど感じられず、後日気密測定を行うとC値は6.5と非常に高い(気密性が低い)状態であることが判明。壁内の気流によって断熱材の効果が発揮されていなかったことが分かり、後日追加で気流止めの工事を実施することになりました。

よくある質問(Q&A)
Q1. UA値とC値、どちらを優先して改善すべきですか?
A. 理想的には同時に改善すべきですが、予算が限られる場合は気密性能(気流止め・サッシ周りの気密処理)を優先することをおすすめします。
気密性が低いと断熱材の性能が十分に発揮されず、UA値の改善効果が体感しにくくなるためです。
Q2. C値は自分で測定できますか?
A. 専用の気密測定器が必要なため、一般の方が自分で測定することは困難です。リフォーム会社や工務店に依頼すれば、外部の気密測定専門業者に依頼して測定してもらうことができます。
費用は3万〜5万円程度が一般的な目安です。
Q3. 中古住宅を購入する際、UA値・C値を確認できますか?
A. 設計図書が残っていればUA値は計算で算出できます。C値は実測値のため、過去の測定記録がなければ新たに測定する必要があります。
性能が不明な場合は、断熱リフォームを前提に購入を検討するのも一つの方法です。
Q4. 高気密にすると息苦しくなりませんか?
A心配は不要です。高気密住宅では、計画的な24時間換気システムと組み合わせることで、必要な換気量を確保しながら無駄な隙間からの空気の出入りを防ぎます。
気密性が低い住宅はむしろ換気経路が制御できず、換気効率が悪くなる傾向があります。
Q5. UA値0.6とUA値0.4では実際どのくらい違いますか?
A. UA値が小さいほど熱損失が少なく、同じ室温を保つための暖房負荷が小さくなります。単純計算ではUA値0.4は0.6に比べて熱損失が約33%少なく、暖房費もおおむねそれに近い割合で削減される傾向がありますが、実際の効果は気密性能や設備効率にも左右されます。
UA値は「断熱性能(熱の伝わりにくさ)」、C値は「気密性能(隙間の少なさ)」を示す、それぞれ独立した指標です。しかし実際の住宅性能においては、気密性が低いと断熱材の効果が十分に発揮されず、UA値の計算上の性能が体感できないという問題が生じます。
断熱リフォームを検討する際は、断熱材の追加だけでなく、気流止めやサッシ周りの気密処理を含めた「断熱と気密を同時に考える」施工計画を立てることが、効果を最大化する鍵となります。
UA値・C値とBELS表示制度の関係
住宅の省エネ性能を客観的に示す仕組みとして「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」があります。BELSではUA値や一次エネルギー消費量をもとに住宅の省エネ性能を星の数(最大5つ星)で評価し、第三者機関が発行する評価書として可視化します。C値はBELSの直接的な評価対象ではありませんが、気密性能が低いとUA値どおりの効果が出ないため、BELSの星評価が高い住宅であっても気密性能の確認は別途必要です。
BELS評価書の活用シーン
BELS評価書は、住宅の売却時や賃貸時に省エネ性能を客観的に示す材料として活用できるほか、一部の金融機関では省エネ性能の高い住宅向けの金利優遇商品(グリーンローン等)の審査資料としても利用されています。
断熱リフォームでUA値を改善した場合、リフォーム後にBELS評価を取得することで、その性能向上を資産価値として明確に示すことができます。
UA値・C値以外に知っておきたい関連指標
断熱・気密性能を評価する際は、UA値・C値に加えて、いくつかの関連指標を理解しておくとより深い性能評価が可能になります。
ηAC値(冷房期の平均日射熱取得率)
ηAC値は、夏場の日射による熱の入りやすさを示す指標です。UA値が冬の暖房負荷に主に影響するのに対し、ηAC値は夏の冷房負荷に直結します。
日射が強い地域や南面に大きな窓がある住宅では、UA値だけでなくηAC値も含めた検討が必要です。窓の遮熱性能(庇・ひさし、外付けブラインド、Low-Eガラスの遮熱タイプ選定等)がηAC値の改善に寄与します。
Q値(旧基準の熱損失係数)との違い
UA値が普及する以前は「Q値(熱損失係数)」という指標が断熱性能評価の主流でした。Q値は外皮からの熱損失に加えて換気による熱損失も含めて評価する点がUA値と異なります。
現在の省エネ基準ではUA値が採用されているため、古い住宅性能表示や設計図書にQ値が記載されている場合は、単純にUA値と比較できない点に注意が必要です。
断熱・気密リフォームを依頼する際の業者選びと性能保証
UA値・C値はいずれも計算・測定によって裏付けられる客観的な指標であるため、業者選定の際にはこれらの数値を明示できるかどうかが信頼性の判断基準になります。
性能計算書・測定結果の提示を求める
リフォーム前後のUA値の計算書(外皮性能計算書)の提示や、施工後の気密測定結果の報告を行ってくれる業者は、性能に対する責任意識が高いと考えられます。口頭での「高断熱・高気密」という説明だけでなく、具体的な数値で性能を裏付けてもらうことが、施工品質を見極める実践的な方法です。
見積書における断熱・気密仕様の確認ポイント
見積書には、使用する断熱材の種類・厚さ・熱伝導率(λ値)、窓のU値、気密処理の範囲(気流止めの有無、気密テープの使用箇所等)が明記されているかを確認しましょう。
「断熱材を入れる」という記載だけでは性能を判断できないため、具体的な仕様の記載を求めることが重要です。
- リフォーム前後のUA値計算書を提示してもらえるか
- 気密測定(C値測定)に対応しているか、対応可能な提携業者があるか
- 見積書に断熱材の熱伝導率・厚さ、窓のU値が明記されているか
- 気流止めやサッシ周りの気密処理が見積りに含まれているか
UA値・C値改善による費用対効果の考え方
断熱・気密リフォームには相応のコストがかかるため、投資対効果を理解した上で計画を立てることが大切です。
暖房費削減効果のシミュレーション
一般的な戸建て住宅(延床面積100㎡前後)において、UA値を1.0から0.6程度まで改善し、同時にC値を5.0から1.0程度まで改善した場合、年間の暖房費は地域や設備条件によって異なるものの、20〜40%程度の削減が期待できるケースが多く報告されています。
初期投資の回収期間は工事範囲や補助金の活用状況によって異なりますが、開口部の改修など費用対効果の高い箇所から優先することで、投資回収のスピードを早めることができます。
補助金を活用した実質コストの低減
UA値の改善に直結する窓の断熱改修や外壁の断熱強化は、先進的窓リノベ事業や住宅省エネ関連の補助金の対象になりやすく、工事費の一部(事業によって異なりますが目安として最大50%程度)が補助される場合があります。
気密性能の改善工事(気流止め設置等)単体での補助金は限定的ですが、断熱改修と同時に行うことで全体の工事費に対する補助の効果を高めることができます。
長期的な視点でのメンテナンスとの関係
気密性能の改善は、断熱材の性能維持にも長期的な効果をもたらします。気流止めが適切に施工され壁内の対流が抑えられることで、断熱材が湿気を含みにくくなり、結露による断熱性能の劣化を防ぐことができます。
つまりUA値・C値の改善は、単に現在の暖房費を下げるだけでなく、住宅の長期的な耐久性を維持する効果もあわせ持っています。
築年数別に見る一般的なUA値・C値の傾向
住宅の建築時期によって、断熱・気密性能の標準的な水準は大きく異なります。1980年代以前の住宅は断熱材が入っていないケースも多くUA値1.5以上、C値が10を超えることも珍しくありません。
1990年代から2000年代にかけて次世代省エネ基準の普及により断熱材の使用が一般化し、UA値1.0前後、C値5前後まで改善しました。2020年代以降は省エネ基準の義務化やZEHの普及によって、新築ではUA値0.6前後、C値1.0以下が一般的な水準となっています。リフォームを検討する際は、自宅の建築年代から大まかな現状性能を推測し、目標とする改善幅を設定する目安として活用できます。
UA値・C値の改善を検討すべきタイミング
外壁の塗装や屋根の葺き替え、内装の張り替えなど、他のリフォームと同時に断熱・気密の改修を行うと、足場費用や解体費用を共通化できるため、コストを効率的に抑えられます。
特に外壁塗装の周期(10〜15年程度)に合わせて外張り断熱を追加する、内装リフォームのタイミングで防湿シートと気流止めを施工するなど、ライフサイクルに合わせた計画的な改修が費用対効果を高める鍵となります。
専門業者への相談時に準備しておきたい資料
断熱・気密リフォームの相談時には、可能であれば建築時の設計図書、過去の増改築履歴、断熱材の仕様が分かる資料を準備しておくと、より精度の高い性能計算と提案を受けやすくなります。
資料が手元になくても、現地調査で多くの情報を把握できるため、まずは気軽に相談することをおすすめします。
※本記事について
掲載している費用は一般的な相場の目安です。実際の工事費用は、住宅の状況や施工内容、使用する材料などによって異なります。
また、補助金制度は実施状況や予算、対象条件、申請期間などにより内容が変更・終了する場合があります。最新の情報は各制度の公式発表をご確認いただくか、お気軽にお問い合わせください。


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