屋根の種類とメンテナンス時期|住宅を長持ちさせる屋根の基礎知識

見えない屋根こそ、住まいを守る重要な場所

普段、ご自宅の屋根をじっくり見る機会はあまりないのではないでしょうか。

屋根は、雨・風・紫外線などの自然環境から住まいを守る、いわば「家の帽子」のような存在です。
しかし高い場所にあるため、劣化に気付きにくい場所でもあります。

屋根の傷みを放置すると、

  • 雨漏りの発生
  • 断熱性能の低下
  • 建物内部の劣化

といったトラブルにつながる可能性があります。

そのため、屋根の種類と適切なメンテナンス時期を知っておくことがとても重要です。

この記事では、日本の住宅でよく使われている屋根材と、主なメンテナンス方法について解説します。

※屋根の点検やメンテナンスは、安全のため足場を設置して行うことが多くあります。

この記事を書いた人

北岸 一弥
ホームインスペクター
北岸です。25年以上建築業界に携わり、戸建て住宅や中古物件など多様な建物の診断を経験してきました。長年の経験で培った専門知識と確かな目で、建物の構造や設備、雨漏りのリスクなどを丁寧に確認しています。目に見えない部分も分かりやすく解説することを心がけています。

日本の住宅でよく使われる屋根の種類

建住宅で使われる屋根材は、主に次の5種類です。

  • 瓦屋根
  • スレート屋根
  • 金属屋根
  • アスファルトシングル
  • 陸屋根(フラット屋根)

それぞれ耐久性やメンテナンス方法が異なります。

瓦屋根|耐久性が高い伝統的な屋根

瓦屋根は、日本の住宅で古くから使われている屋根材です。

粘土を焼いて作る陶器瓦は耐久性が高く、50年以上使えることも珍しくありません。

また、瓦の形状によって屋根内部に空気層ができるため、
断熱性や遮音性にも優れています。

主なメンテナンス

瓦そのものは長持ちしますが、次の部分の点検が重要です。

漆喰補修(10〜20年)

瓦の隙間を埋める漆喰が劣化すると、雨水の侵入につながります。

瓦のズレや割れの点検

台風や地震などで瓦がズレることがあります。

屋根下地の交換(30〜40年)

瓦の下にある防水シートは、瓦より先に劣化します。


屋根は普段見えないため、気付かないうちに劣化が進んでいることもあります。

スレート屋根|現在もっとも多い屋根材

現在の戸建住宅で最も多く使われているのがスレート屋根です。

※スレート屋根

セメントを主成分とした薄い板状の屋根材で、

  • 軽量
  • コストが比較的安い
  • デザインがシンプル

という特徴があります。

ただしスレート屋根は塗装によって防水性を保つ屋根材のため、定期的な塗装が必要です。

主なメンテナンス

屋根塗装(10〜15年)

塗装が劣化すると、屋根材が水を吸い、ひび割れやコケの原因になります。

棟板金の点検

屋根の頂上部分の金属板は、強風で浮いたり外れたりすることがあります。


金属屋根|軽量で人気が高まっている屋根

最近の住宅で採用が増えているのが金属屋根です。

※ガルバリウム鋼板

特に「ガルバリウム鋼板」は、

  • 軽量で耐震性に優れる
  • サビに強い
  • デザイン性が高い

といった特徴があります。

主なメンテナンス

再塗装(15〜20年)

表面の保護層が劣化するとサビの原因になります。

ビスや接合部の点検

金属は温度変化で膨張・収縮するため、固定ビスが緩むことがあります。

アスファルトシングル|デザイン性の高い屋根

冬アスファルトシングルは、北米で広く使われている屋根材です。

※アスファルトシングル

軽量で柔軟性があり、デザイン性の高い住宅によく採用されています。

主なメンテナンス

葺き替え(20〜30年)

屋根材の浮きやめくれの点検(5〜10年)

再塗装(10〜15年)

陸屋根(フラット屋根)|防水管理が重要

陸屋根は傾斜が少ない平らな屋根で、屋上スペースを活用できるのが特徴です。

※陸屋根

ただし水が溜まりやすいため、防水管理が非常に重要になります。

主なメンテナンス

防水工事(10〜15年)

防水層が劣化すると雨漏りの原因になります。

排水口の清掃

排水口が詰まると屋上に水が溜まり、防水層の劣化を早めます。

定期的なメンテナンスにより、屋根の寿命を大きく延ばすことができます。


■当社屋根工事 before

■after

屋根メンテナンスの目安

屋根材主なメンテナンス
瓦屋根漆喰補修・下地交換
スレート屋根塗装・棟板金
金属屋根塗装・ビス点検
アスファルトシングル浮き補修
陸屋根防水工事

屋根点検のおすすめタイミング

屋根は自分で確認するのが難しい場所です。

そのため、

  • 築10年前後
  • 5年に一度の定期点検
  • 台風や地震の後

などのタイミングで、専門業者による点検を受けることをおすすめします。

定期的な点検とメンテナンスが、住まいを長く守ることにつながります。

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