外壁にツタが!放置しても大丈夫?気づいたら壁を覆う“緑のカーテンの落とし穴”

外壁にツタ…ちょっとオシャレ?でもその裏で何が起きている?
気づいたら外壁にツタが伸びている。
「なんだか海外の家みたいでおしゃれかも」
「自然っぽくていいし、そのままでもいいかな?」
こんなふうに思った経験はありませんか?
確かにツタが絡まる外壁は、見た目だけ見ると素敵に感じることもあります。
しかし――。
外壁にツタが絡んだ状態を放置すると、家にとってはかなり危険なサインになることがあります。
特に築10年以上の木造住宅では、ツタによるダメージが雨漏りや外壁の劣化を加速させることも。
このコラムでは、
- なぜ外壁にツタが生えるのか
- 放置するとどんなリスクがあるのか
- ツタを取り除く際の注意点
- そして最終的に「なぜ住宅診断(ホームインスペクション)が役に立つのか」
を、専門用語を使わず、できるだけ分かりやすく解説していきます。
外壁のツタが気になっている方、ツタを放置したことがある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1. 外壁にツタが生えるのは「よくあること」?
外壁にツタが伸びるのは、決して珍しいことではありません。
ツタは生命力が強く、ちょっとした隙間や湿気を見つけると、あっという間に広がっていきます。
特に以下のような環境では発生しやすくなります。
- 外壁が北側で日が当たりにくい
- 湿気が多い場所(住宅密集地・風通しが悪い場所)
- シーリングの隙間やひびが多い
- 外壁に水が溜まりやすい構造
つまり、ツタが生える背景には、家の環境そのものが影響していることが多いのです。
2. ツタを放置すると起きる7つのリスク
「ツタなんて、ただの植物でしょ?」
と思うかもしれませんが、外壁に絡みついたツタは想像以上に強い力を持ち、家に深刻なダメージを与えることもあります。
ここでは、放置した場合に起きる可能性のあるリスクを紹介します。
① 外壁の表面を傷つける
ツタは壁に吸盤のようにくっつきます。
それを無理に剥がすと、
- 外壁の塗装が剥がれる
- 仕上げ材がめくれ上がる
- サイディングが浮く
といったトラブルにつながります。
② 外壁に小さな穴や隙間を作る
ツタの根や吸盤は、外壁の微細な隙間に入り込みます。
放置すると、外壁に小さな穴が開いたようになってしまうことがあります。
この穴が、のちの雨漏りの入り口になるケースも。
③ 湿気がたまり、外壁の劣化を早める
ツタが壁を覆うと風が当たらなくなり、湿気がこもりやすくなります。
湿気は住宅の大敵。
- カビ
- 外壁材の腐食
- 断熱材の劣化
こういったトラブルを引き起こす原因になります。
④ 雨漏りが起こるリスクが上がる
外壁の隙間にツタが入り込むと、その部分から雨水が入りやすくなります。
最初は小さな浸入でも、数年かけて内部にダメージを蓄積していきます。
気づいたときには、
- 内壁がシミだらけ
- 下地が腐っている
- サイディングが剥がれた
なんていうことも珍しくありません。
⑤ 虫が住みつく可能性がある
ツタが生い茂っている部分は、虫にとって格好のすみかです。
- カメムシ
- ムカデ
- クモ
- ゴキブリ
などが潜みやすくなり、ベランダや窓の近くなら室内に侵入するケースも。
⑥ 小さな動物が巣をつくることも
ツタの陰は鳥や小動物にとっても居心地の良い場所。
巣を作られてしまうと、フン害やダニ、臭いのトラブルにも発展します。
⑦ 家の資産価値が下がる
ツタに覆われた外壁は、どうしても「管理が行き届いていない家」と見られてしまいます。
売却を考えている場合、査定に影響が出ることもあります。
3. 実は危険!ツタの“つかまる力”の秘密
ツタは外壁にただ貼り付いているだけではありません。
壁に食い込むような形でガッチリとつかまっています。
植物なのに、その引っ張る力は意外と強く、
- 塗装を引きはがす
- サイディングの継ぎ目を広げる
- モルタル壁にひびを入れる
といったこともあります。
つまり、見た目とは裏腹に、外壁にとってはなかなか強烈な“外的ストレス”になっているわけです。
4. 外壁の種類によってダメージはどう違う?
外壁の種類によって、ツタによる影響は変わります。
■サイディング外壁
- ツタが継ぎ目のシーリングに入り込みやすい
- はがすときに塗膜が剥がれやすい
- 雨水侵入リスクが高い
■モルタル外壁
- 表面にひびが出やすい
- ひびに沿ってツタが伸びることも
- 剥がしたあとが残りやすい
■タイル外壁
比較的強いですが、
- 目地に入り込む
- 剥がす際に目地材が欠ける可能性
タイルだから安心、というわけではありません。
5. ツタを“自分で”取るのはアリ?ナシ?
結論から言うと、
完全に自分で取るのはあまりおすすめしません
ただし「軽度なもの」なら応急処置は可能
…というスタンスです。
●なぜ自分で取らないほうが良いのか?
- 外壁を傷つける可能性が高い
- 無理に剥がすと塗装が大きく剥がれる
- 根が残るとまた生えてくる
- 雨水が入る原因になる
外壁材は非常に繊細です。
むしり取るような方法だと、見えないところで深刻なダメージを負わせてしまうことがあります。
6. ツタが生える家に共通する「隠れた問題」
実は、ツタが生えている家には、ある“共通点”があります。
それは、
外壁にすでに小さな劣化が起きている可能性が高い
ということ。
- ひび割れ
- シーリングの劣化
- 湿気のこもり
- 駆体の歪み
- 雨水が乾きづらい環境
ツタはこうした“外壁の弱点”を好みます。 つまり、ツタが生えるという事象そのものが、
家から「なんか問題が起きてるよ」というSOSサインであることも多いのです。
7. そこで役立つのが“住宅診断(ホームインスペクション)”
ツタが生える背景には、外壁そのものの問題や、建物の構造的な劣化が隠れている場合があります。
そこで役に立つのが、**住宅診断(ホームインスペクション)**です。
■住宅診断では何がわかる?
ホームインスペクター(住宅診断士)が専門的に調査し、
- 外壁の劣化状況
- ツタによって傷んだ可能性
- 目に見えない雨漏りリスク
- 外壁内部の状態
- 建物全体のゆがみ
- 今後必要なメンテナンス
などを総合的にチェックします。
■「放置しても大丈夫なツタ」かどうかが明確になる
診断を受ければ、
- 本当に危険な状態なのか
- 今すぐ除去すべきなのか
- 外壁補修が必要かどうか
- 再発を防ぐ方法はあるのか
といった判断ができます。
■修繕費を大幅に抑えられる可能性も
外壁の修繕は、ひどくなると数十万〜100万円以上かかることがあります。
しかし、ツタによる微細な劣化を早めに発見すれば、
簡易なメンテナンスで済むことも多いのです。
住宅診断は“安心を買う”という意味でも、とても価値があります。
外壁内部や、雨漏りの有無を専門的に調べてもらいます。
8. ツタを見つけたときの正しい対処ステップ
① ツタの量と範囲をチェック
広範囲なのか、まだ軽度なのかを確認。
② 無理に引っ張って剥がさない
外壁を痛める原因になります。
③ 根元を少しずつ切る(応急処置)
完全撤去ではなく、伸びを止めるイメージ。
④ 外壁の状態をチェック
ひび・シーリング・カビがないか確認。
⑤ 住宅診断(ホームインスペクション)を依頼する
外壁内部や、雨漏りの有無を専門的に調べてもらいます。
ツタは“家のSOSサイン”かもしれない
外壁にツタが生えたからといって、すべての家で大問題が起きているわけではありません。
でも、ツタを好む環境=住宅のどこかに弱点がある可能性が高いのも事実です。
ツタは自然で美しく見えますが、
放置すれば外壁を傷つけ、雨漏りや劣化を早め、最悪の場合は大がかりな修繕が必要になることも。
小さなことだからと軽く考えず、
早めのチェックと専門家のアドバイスが、家を長持ちさせるポイントです。
外壁のツタが気になる方へ
一度、住宅診断(ホームインスペクション)を受けてみませんか?
- 外壁の状態をプロが客観的にチェック
- ツタによる影響を正確に判断
- 雨漏りの“前兆”を見逃さない
- 不要な工事を避け、費用を抑えられる
- 家全体の健康状態がわかる
外壁のツタは、家からのささやかなサインかもしれません。
少しでも不安を感じたら、ぜひ専門のホームインスペクションを検討してみてくださいね。
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