住宅診断（ホームインスペクション）

ホームインスペクションは、住宅診断士が専門家の目で建物の状態を調査するものです。雨漏り、構造部のひび割れや傾き、給排水設備の水漏れなど、劣化や不具合の有無を主に目視で確認します。診断結果は報告書にまとめられ、住宅の現状把握や売買時の判断材料、リフォーム計画に役立ちます。これにより安心して取引を行ったり、適切な維持管理につなげたりすることが可能です。

基礎診断

外壁は住まいの顔であり、雨水の侵入を防ぐ重要なバリアです。しかし、ひび割れやシーリングの劣化は見落としがち。専門家が外壁材の種類に応じた割れや浮き、塗装の劣化、特に雨漏りの原因となるシーリングや窓周りを徹底チェックします。これにより雨水の侵入リスクや必要な補修時期が分かり、構造躯体の腐食や断熱性能の低下を防ぎます。美観と資産価値を守り、将来の修繕コストを抑えるためにも、プロの外壁診断をおすすめします。

屋根診断

雨風から家を守る屋根は、劣化が見えにくい要注意箇所です。ホームインスペクションでは専門家が屋根材（瓦・スレート等）の状態、雨漏りの原因となりやすい棟や谷、雨樋、可能な場合は屋根裏まで詳細に診断します。この診断で、雨漏りの危険度や修繕の必要性が客観的に分かり、入居後や売却後の思わぬトラブルを未然に防げます。大切な住まいの資産価値を守り、長く安心して暮らすために、ぜひ専門家による屋根診断をご活用ください。

外壁診断

家の重みを支え、地震から守る基礎。その健全性は住まいの安全そのものです。インスペクションでは専門家が基礎の種類（布・ベタ）に応じ、ひび割れのパターンや幅、傾斜、鉄筋の錆、換気状態、シロアリの兆候などをチェックします。構造的な問題や地盤沈下のサインを早期に発見し、耐震性の低下や将来の大規模修繕を防ぎます。見えない土台部分の確かな安心を得るために、専門家による基礎診断をご検討ください。

ベランダ診断

ベランダ診断は、専門家がベランダの劣化状況や不具合を調査し、雨漏りリスクや安全性を確認するものです。主に防水層のひび割れや浮き、排水溝の詰まり、手すりのぐらつきや腐食、床材の破損などを点検します。外壁との接合部や笠木の状態も重要なチェックポイントです。この診断により、劣化の早期発見と適切な修繕が可能となり、雨漏りの防止やベランダの寿命延長、安全確保につながります。

木部劣化/シロアリ診断

湿気による木部の腐朽や、気づかぬうちに進行するシロアリ被害は、建物の強度や耐震性を著しく低下させる深刻なリスクです。専門家が床下や壁内部の柱・土台などを丹念に調査し、腐りや蟻道（ぎどう）・食害痕などの兆候を見逃しません。早期発見・早期対策が、被害の拡大と高額な修繕費を防ぐ鍵となります。建物の寿命と安全を守るために、定期的な専門家のチェックと適切な対策をおすすめします。