新しい年を安心して迎えるために お正月前に見直したい「住まいのチェックポイント」

年末が近づくと、多くのご家庭で大掃除や片付けの準備が始まります。
ただ実は、このタイミングは 住まいの状態を見直す絶好の機会でもあることをご存じでしょうか。
家は一年を通して、雨・風・強い日差し・寒暖差・湿気など、さまざまな負担を受け続けています。
そのため年末は、 ゆがみ・劣化・小さな不具合が表に出やすい時期でもあります。
このコラムでは、お正月前に家庭でできる簡単チェック、専門知識がなくても安全に確認できるポイント、そして 住宅診断(ホームインスペクション)を検討すべき判断基準についてわかりやすく紹介します。 住まいを整えることは、大掃除だけではなく、
「一年間のダメージをリセットし、新しい年を気持ちよく迎えるための準備」でもあります。
なぜ“お正月前”に点検するのが良いのか?
お正月前は家の状態をチェックするのにベストシーズンです。理由は3つあります。
理由① 気温と湿度の変化が劣化を表面化させる
冬は気温が下がり、夏場に膨張していた部材が縮み始める時期です。
これにより、次のような症状が現れやすくなります。
- 外壁のひび
- 基礎部分のひび割れ
- フローリングのきしみ
- サッシの開け閉めの不具合
- 構造部分のゆがみ
つまり、見つけやすい時期 なのです。
理由② 年末の大掃除とセットで点検しやすい
大掃除で家具を動かしたり、普段触らない場所を掃除したりするため、家の問題に気づきやすくなります。
理由③ 新年に家族が集まる前に安全を確保できる 年末年始はキッチン・浴室・トイレ・給湯設備がフル稼働します。
その前に点検しておくことで、突然のトラブルを防ぐことができます。
お正月前に見ておきたい場所
ここでは専門機材なしででき、安全にできるチェック項目だけを紹介します。
■玄関まわり:家の“顔”と“健康状態”を示す場所
① 玄関ドアの開閉チェック
- スムーズに開くか
- ギィギィ音がしないか
- 勝手に閉まる・開く動きがないか
ドアの動きは家のゆがみが出る部分です。
② 玄関たたきのひび割れ
小さなひびでも、幅が広がっている場合には注意が必要です。
③ 玄関周囲の湿気やカビ臭
玄関からカビ臭がする場合、床下の湿気が原因のことがあります。
■キッチン:この時期もっともトラブルが増える場所
① 排水の流れが悪くないか
お正月は料理が増えるため、排水トラブルが起きやすい時期です。
② シンク下の水漏れ
扉を開けて確認しておきましょう。
- 配管が濡れていないか
- カビ臭がしないか
- 底板が変色していないか
水漏れの初期サインは非常に分かりにくいため、ここは重要ポイントです。
③ 換気扇の動作チェック
油汚れだけでなく、異音がしていないか確認します。
■浴室・洗面所:湿気の影響がもっとも出る場所
① 浴室の床・壁のカビ
小さな黒い点でも、内側に水がまわっている可能性があります。
② 洗面台下の収納(配管部分)
- 湿気
- カビ臭
- 底板のめくれ
などがないか確認します。
③ 換気扇の吸い込みチェック
ティッシュを軽く近づけ、吸い込まれるか確認すると簡易チェックになります。
■窓・サッシ周り:気づかないうちに家を傷める
窓は外気と家の内部が接する“弱点”でもあります。
① 結露の発生状況を見る
結露はカビだけでなく、サッシまわりの木材を腐らせる原因に。
② サッシの開閉チェック
- 動きが重い
- 途中で止まる
- ガタガタ揺れる
これらは“家のゆがみ”につながる場合があります。
③ ゴムパッキンの状態
硬くなっていたり切れていたりする場合は、雨水が侵入しやすくなります。
■外壁:安全にできる“目視チェック”だけでOK
※登ったり触ったりする必要はありません。
① 外壁の色あせ・ひび割れ
特にチェックするべきひびは…
- 横方向のひび
- 窓の角から伸びるひび
- 幅が0.3mm以上のひび
これらは水の侵入につながります。
② 外壁と基礎のすき間
少しのすき間でも、そこから雨水が侵入します。
③ 雨どいのゆがみ・落ち葉詰まり
雨どいの不具合は、基礎周りが濡れる原因になります。
■基礎まわり:家の“健康状態”が表れる部分
専門機材なしでも外側から見える範囲で確認できます。
① 基礎のひび割れ
- ヘアクラック → 問題ない場合が多い
- 太いひび → 注意
- 同じ場所にひびが増えている → 劣化の可能性
② 白い粉(エフロ)が付着していないか
水が内部に入り乾燥した時に出る現象です。
③ 基礎周囲の湿気や土のぬかるみ
雨どいの不具合や水の流れが悪い証拠です。
■屋内全体:家のバランスを確認する
① ドアの開閉
- 勝手に閉まる
- ゆっくり開いていく
これらは床の傾きの可能性があります。
② 床のきしみや沈み
特定の場所だけ沈む場合は、床下の劣化が考えられます。
③ 変なにおい(カビ・湿気) においは家のトラブルを知らせる最初のサインです。
お正月前に“やっておきたい”メンテナンス
簡単なものから優先度の高いものまで順番に紹介します。
① 換気扇・レンジフードの清掃
油汚れは換気効率を下げるだけでなく、湿気を室内にためやすくします。
② 排水口の清掃
年末年始はキッチン・浴室がフル稼働するため、今のうちに流れを良くしておきます。
③ 窓の清掃とパッキンの点検
結露やカビを防ぎ、窓周りの腐食を防げます。
④ 玄関ドア・室内ドアの調整
少しの引っ掛かりも放置すると、ゆがみが進む場合があります。
⑤ 家具の裏側の清掃
普段見えない場所は、湿気やカビの発生に気付きにくいため注意。
冬は建物トラブルが増える季節|注意すべき症状
寒い季節は次のようなトラブルが急増します。
- 結露によるカビ
- 配管トラブル
- 外壁のひびの拡大
- 基礎コンクリートの劣化
- 室内の乾燥による木材収縮
- 床のきしみ増加
冬は家の構造がもっともストレスを受ける季節です。
だからこそ、年末に必ずチェックすべきと言えるのです。
ホームインスペクション(住宅診断)が必要になるタイミング
ここまでのセルフチェックで次のような症状があれば、早めに住宅診断を受けることをおすすめします。
ホームインスペクションを検討すべき症状
・同じ場所にひび割れが増えている
・サッシやドアの動きが悪い
・床の一部が沈む
・カビ臭が強い
・結露がひどい
・基礎に白い粉が出ている
・外壁のひびが目立つ
・築10年以上点検していない
こうした症状は、一見すると小さな変化ですが、その裏には
- 構造部分の劣化
- 水の侵入
- 土台の腐食
- シロアリ被害
- 地盤の問題
など重大なトラブルが隠れている場合があります。
新年を安心して迎えるために:プロの住宅診断という選択
お正月前は家族が集まり、普段より家に負担がかかるタイミングです。
だからこそ、家のトラブルを未然に防ぐことはとても重要です。
ホームインスペクターによる住宅診断では、
- 外壁・基礎の劣化状態
- 床下の湿気
- 雨水の侵入
- 家のゆがみ
- 構造的な問題
- 給排水設備の劣化
などを総合的にチェックしてもらえます。
専門機材がなくても、プロは
- わずかなひびの違い
- 外観の色ムラ
- ドアの動きから分かる家のゆがみ
- 床の沈み方
- 湿気の逃げ方
などから“見えない部分”の異常を読み取り、適切なアドバイスをしてくれます。
まとめ:年末は“家の健康診断”のベストタイミング
年末は家族が集まる時期であり、家の使用頻度も高まります。
同時に建物の劣化が表れやすい季節でもあります。
だからこそ、
✔ 年末の大掃除
✔ 家のセルフ点検
✔ 必要に応じたホームインスペクション(住宅診断)
この3つをセットで行うことで、
“安心して新年を迎えられる家”を作ることができます。
小さな劣化を見逃さず、早めの対応をすることで、
家の寿命は大きく延ばせます。
もし年末のセルフチェックで不安な部分があれば、新しい年を安心で快適な住まいとともに迎えられるように
ぜひ一度 ホームインスペクション(住宅診断) を検討してみてください。
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