床下（ゆかした）

屋土台、大引（おおびき）、根太（ねだ）、床束（ゆかづか）などの木材の状態、シロアリの蟻道（ぎどう：シロアリの通り道）や蟻土（ぎど：シロアリが運んだ土）、木材の変色や腐朽、カビの発生、断熱材の損傷、配管からの水漏れの有無などを確認します。床下は家全体を支える重要な部分であり、最も被害が進行しやすい場所の一つです。

水回り（浴室、キッチン、トイレ、洗面所など）

床下や壁内部、タイル目地、配管周りなどからの水漏れの形跡、木材の湿りや腐朽、変色、シロアリの被害がないかを確認します。特に在来工法の浴室は土台や柱への影響が出やすい箇所です。

玄関・勝手口

框（かまち）やたたき（土間）、上がり框（あがりかまち）周辺の木部、壁との取り合い部分などを念入りに確認します。地面に近く、コンクリートとの接触部が多いため、シロアリの侵入経路になりやすい箇所です。たたきにひび割れがある場合も注意が必要です。

建物の外周部および庭まわり

屋基礎コンクリートの表面や換気口周辺に蟻道や蟻土がないか、外壁（特にサイディングの継ぎ目や窓サッシ周り）のひび割れや雨水の浸入跡がないか、ウッドデッキや杭、切り株、不用な木材などが建物に接していないかなどを確認します。これらはシロアリの侵入経路や巣を形成する原因となることがあります。