床面の防水層

防水層の表面にひび割れ、膨れ、剥がれ、破れ、水たまりができていないかを確認します。FRP防水、ウレタン防水、シート防水など、施されている防水の種類によって劣化の現れ方が異なりますが、防水層の異常は雨漏りに直結する最も重要なチェックポイントです。

排水口（ドレン）およびその周辺

排水口に落ち葉やゴミが詰まっていないか、排水口周りの防水層に亀裂や剥がれ、浮きがないか、ドレン金具自体が破損したり腐食したりしていないかを確認します。排水機能が低下すると、ベランダに水が溜まり、雨漏りの原因となります。

笠木（かさぎ）および手すり壁

ベランダの手すり壁の上部に取り付けられている笠木（金属製や窯業系など）のつなぎ目のシーリング材が劣化して切れていないか、笠木自体に浮きや歪み、サビがないかを確認します。また、手すり壁のひび割れや塗装の剥がれも浸水の原因となるためチェックが必要です。笠木部分からの浸水は、壁内部やベランダ下への漏水を引き起こすことがあります。

外壁との取り合い部分（壁とベランダ床の接合部）

 ベランダの床と建物の外壁が接する部分（入隅部）のシーリング材にひび割れや剥がれ、肉やせがないかを確認します。この部分は構造上、動きが出やすく、シーリングが劣化しやすい箇所です。ここからの雨水浸入も多く見られます。